2013年11月

19日(火)   「うどん遍路vol.3」

今日もいい天気。
これまでの旅行を振り返ると、ここまで晴れが続いたことはなかったですね。

 

さぁ、帰るまでにどれくらいうどんを啜れるか。
まずは、こちら。

 

ここのうどんも、相変わらずうまいですねぇ。

 

カレーが、また違うの。
どこともかぶらないの。
素晴らしいです。

今日の帰路は瀬戸大橋。
ということで、また琴平方面に向かいます。
実は狙っているお店が一軒。
初日に行った寿司屋で紹介をされたうどん屋があります。
我々が食べているところにやってきた方が、ご近所でうどん屋をやっているというので、
是非行ってみようと思っていたのです。
ただ、翌日(つまり昨日)は休みだったため、今日行こうと決めていました。

表通りから離れる感じで、ちょっと分かりにくいです。
地図を睨みつつ走っていくと、年季の入った店構えが姿を見せました。

 

中に入ると、カウンターの奥に大将がいました。
声をかけると、まさか来るとは思っていなかったのでしょう、結構びっくりしていました。
結構いかつい感じの大将ですが、実は私と年が変わらないようで、
それにもびっくり。
・・・・・・俺、貫録ないなぁ。

 

うどんはシンプル。
店構えといいうどんといい、飾りもてらいもなく、
常連さんが普通に食べにくるところという感じですね。

そこそこ腹にはたまってきましたが、
せっかくなので、もう一杯くらいいきたいところ。
『さぬきうどん全店制覇2013』というガイドブックをぱらぱらとめくりながら、
近所の店に当たりをつけます。
ほどなくして見つけたお店にGO。

 

ここで、私は致命的なミスを犯しました。
最後のお店なので、悔いのないようにしようと、大盛りにしたんですね。
今までしたこともないのに。
で、その直前に、前客の頼んだものを見て、目を丸くしていたんですね。
結構あるぞ、と。
なのにやってしまった結果、

 

この量。
朝から3軒目にして、この量は、ちょっと、ね。
うまかった。
うまかったんですが、うどんが減っていかない(涙)。

でも、もちろん完食。

膨れに膨れた腹を抱えて、さぁ、あとは買い物をして帰るだけ。
一つは刺身。
オリーブハマチを買って帰ること。
もう一つは、嫁さんが
「どうしてもテボを買う」
と。
テボとは、てっぽうざるといい、うどんを湯がくための取っ手のついた金ざるです。
ラーメンとかにも、もちろん使いますね。
香川では、これを使えないと住民票が取れないという噂があるくらいで、
まぁ、うどん文化の根付き方の凄まじさを物語っていますな。

幸い、今いたうどん屋の手前にホームセンターがありましたので、楽勝楽勝と高をくくっていたのですが、
なぜか見当たらない。
もう一軒も、ない。
そんな馬鹿な。
我々に住民票を取らせないつもりかっ?!

で、3軒目で、なんとかゲット。
まぁ、山梨でも買えないことはないけど、気分の問題ですね。

そしてスーパーに飛び込んで、ハマチをゲット。
ついでにと買おうとしたスダチは、
残念ながら、こちらで買うのとさほど変わらない額だったので、断念。
以前は、ごそっとまとめて袋に入っていて、
結構安かったんですけどね。
時期が悪かったんでしょうか。

思い残すことは・・・・・・ないことはないですが、
後ろ髪をひかれつつ、香川を後にしました。
ここからは、ただひたすらに、山梨を目指して走ります。

なんなんでしょうか。
もう、くたくたなんですかね。
二人とも、運転し続けられません。
短いタームで交代交代。
サービスエリアで何度も休憩しつつ、無事に帰りつきました。

さすがに体にこたえまして、
「今度は飛行機で行くよっ」
と嫁さん。
行かない、とは言いません。

体の面では飛行機の方が楽です。
でも、荷物を考えると、車の方が楽。
悩ましいところですな。
ま、来年考えましょ。


18日(月)   「うどん遍路vol.2」

朝、目が覚めると薄明でした。
若干雲はありますが、いい天気になりそうな感じ。
東の空に、ちょっと雲が多いけど・・・・・・。

部屋をそっと抜け出して車に向かい、双眼鏡を取り出して東の空へ向けてみました。

まぁ、無理だよね。

増光傾向にあるアイソン彗星が見えるかなと思ったのですが、
まぁ、場所も満足に把握していなかったので、
無理ですわな。

部屋に戻って、多少ウトウトの二度寝。
目が覚めるとすっかり朝でした。
いつものホテルから見る朝の景色。
眼下に学校、奥の山にはこんぴらさん。
年に一度しか見ない景色ですが、すっかりお馴染みの景色です。

 

さぁ、今日もいい天気。
大体、一日雨ということが多いのですが、
途中ぱらっと来て、またやんでという感じで、それほど影響がありません。
そして、二日目の朝となれば、行く場所は決まっています。

キング・オブ・さぬきうどん!

 

まぁ、やっぱりうまいですよ。
好みもあるとは思いますが、やはりうまい。

 

うどんもさることながら、やはりジャガイモの天ぷらがうまい。
恐るべし。

2軒目はどうしようかというところで、思い出したのがカレーうどん。
今朝チェックアウトしたホテルのすぐ傍にあるうどん屋の、カレーうどんが絶品なのです。
てなわけで、来た道をまるまる引き返します。

 

 

これよこれ。
濃いルーが絡んだうどんが、もうたまらんわけです。
かけうどんにカレーがかかっているわけではありません。
カレールーにうどんがもぐっているのです。
勢いよく啜れば、間違いなく跳ねるでしょう。
気を付けながら頂きましょう。

さぁ、次。
とりあえず、今夜のお宿は高松です。
その道すがらで、なおかつ、腹をこなすためには、それなりに離れた場所にあるところが望ましいわけです。
とはいえ、琴平から高松まで1時間もあれば十分ですので、
さほど変化はないんですけども。

と、嫁さんが
「そういえば、あそこ行ってないよね」
と言い出しました。
県外で、恐らく5本の指に入るくらいに有名になっている製麺所。
おばあちゃんがとにかく有名な

 

確かに、一度も来たことはありません。
厳密に言えば、一度来たのですが、お休みだったのです。

 

ここでは、かまたまにしました。
うん、うまいね。

腹も膨れてきて、いよいよ眠くなってきました。
しかし、まだまだホテルには入れない時間。
てなわけで、高松市内のショッピングモールへ。

ここで、観光をしないのが我々流(笑)。

考えてみれば、本当に観光名所に行かないですね。
四国に来て、寺の一つすらお参りしていません。

食う ⇒ 移動 ⇒ 食う ⇒ 移動 ⇒ 寝る ⇒ 食う

こんな感じ。
昨年は、西讃の琴弾公園へ行きましたが、
本当に、今までした観光ってそれだけですね。
改めて、なにしてんのでしょ、我々って。

ショッピングモールをうろうろして、普通に買い物するように見て回って、
ついでに、食品コーナーで、明日買って帰るものに目星をつけて。

なんせ、クーラーボックスを持ってきていて、保冷剤もぶち込んでいますので。
生鮮品(つまり生もの)を買って帰るつもりでおりますよ。

モールを出て、さらに市内中心部へ。
本日のお宿は、全国チェーンのこちら
目の前に、名前の良く似たホテルチェーンがあるので、
間違えると悲惨(苦笑)。

・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。

いつのまに落ちていたのでしょう。
一人きりでした。
嫁さんの姿がありません。
寝ぼけた頭を振ってから連絡をしてみると、
どうやら商店街を徘徊している様子。
引き返してきた嫁さんとともに、今夜の食事処へ。

 

嫁さんは一度訪れたことがあるそうで、
その際の刺身が非常においしかったとのこと。
また、香川の幻のフグが頂けるというのも聞いていて、
今回の旅行の目的の一つにもなっていました。

店内に入ると、いけすが中央の床面にドンとしつらえられており、
それを囲むようにカウンター席がコの字で用意されていまして、
その外側にテーブル席と座敷がありました。
カウンターに通されまして、開いてみたメニューが、まぁ、とにかくうまそう。
なにからなにまで行ってみたくなりますが、
そこまでするには、やや腹がもたれています。
それでも、カルパッチョ風サラダ、お造り、てっさ、鶏肉と、
結構頼みましたけども(汗)。

 

幻のフグと言われる「ナシフグ」。通称「さぬきでんぶく」。
以前、輸入ナシフグで食中毒があり、販売禁止にされたそうですが、
今では瀬戸内海や有明海などで獲れたナシフグのみ許可されているそうです。
こいつは、卵巣などの他に、皮膚にも毒があるんですって。

うまかったですよ。確かにうまかった。
ただ、あまり注文を取るのに熱心ではないというか、
ホールにあまり注目をしていないように見受けられまして。
さほど混んでいなかったんですけどね。

で。
で、なんです。
今夜高松の宿にしたのは、もちろん明朝のうどんのためでもありますが、
実は今夜のうどんのためでもありました。
夜のみ営業をしている、カレーうどんの名店が、高松市内にあるんです。
高松では、シメもうどんなんですねぇ。

 

こちらのうどん、実においしい。
昼に食べたカレーうどんとは全く違います。
あえてどちらかといえば、あっさりです。
でも、しっかりとパンチが利いています。
それにしても、うまい。

 

あれ?
本来ならカレーうどんの写真がくるところなのですが。
なぜか、嫁さんの頼んだかけうどんしか画像がありません。
左上にちょこっと写っているのがカレーうどんです。
なんでだろ・・・・・・?

ちなみに。
我々が食い終わるかどうかという頃に、3人のビジネスマンがやってきました。
カウンターに座るなり、「カレーうどん3つ」。
もう、定番なんですな。
そこの会話を聞いていたわけではないですが、
ふと「甲府」という単語が聞こえてきてびっくり。
どうやら、一人が以前山梨勤務で、2年ほどいたようですね。
思わず
「おらっとう、山梨から来たんだっつこん」
と、エセ甲州弁で話しかけそうでしたよ。

さて、このお店、以前は若大将が昼に営業をして、
夜は大将が腕を振るうといった感じだったのですが、
今若大将は別の場所に店を出し、
意欲的なうどんメニューを提供しているようです。
今度機会があったら行ってみよう。

さぁ、今日もたらふく食ったぞ。


17日(日)   「うどん遍路vol.1」

11月16日。
なぜか仕事が終わらず、帰宅できたのが22時30分過ぎ。
そこから風呂、飯、支度を済ませて、午前1時頃出発。
相も変わらずの香川です。

いつもは嫁さんの運転でスタートですが、今回は私がハンドルを握ります。
先に寝ていてもらって、後で交代してもらおうという腹づもり。

天候が崩れると言いながらも、何とか持ちこたえている中央道をひたすら名古屋方面へ。
こまめに休憩を取りながら、なんなら、サービスエリアで朝焼けなんぞを撮りながら、

 

特に問題もなく、順調に進んでいます。
朝霧や靄が幻想的な風景を作り出して、これまたいいじゃないですか。

 

名古屋を過ぎて、京都大阪辺りは何でもありませんでした。
本当にのんびりとドライブを楽しんでおりました。

が。

嫁さんがハンドルを握る、すでに18万キロを走破しているデミオが、
神戸ジャンクションに差し掛かりました。
「中国道だよね」
と確認するように呟く嫁さん。
寝不足で頭が回らないまま、軽く相槌を打ちそうになりながら、道路標示を見ますと、
中国道、舞鶴
山陽道、岡山
とあります。

ん?

「山陽道に岡山ってあるよね」
と私。しかし、なぜか嫁さんは
「中国道でいいんだよね」
と譲りません。

なんで、いいんだろう?

と首を傾げている間に、車は中国道へ。

いいはずないよなぁと思いつつ車窓を眺めていると、
そらまぁ、当然のように見慣れない風景になります。
インターの地名も、さほど馴染みのないものになりまして。

そっと
「やっぱ違わない?」
「あれ、間違えた?」

どうやら、かつて佐用に何度か訪れていた記憶が、
ここにきて記憶を混乱させたようでした。

まぁ、急がなければいけない旅でもないし、
かつて岡山から島根へ抜けた経験もあるので、
中国道から山陽道へ抜けることができるのも分かっていましたから、
多少遠回りをしただけということで、目新しい景色を楽しむことにしました。

「これは、あれだよね、姫路の連続トンネルをよけたってことでいいよね」
「じゃじゃじゃあ、こっちで正解ってことでいいね」

なんてことを言いつつ走っておりました。

やがて、山陽道へのバイパス表示が出てきました。
楽観はしていたものの、やはりちょっと安堵。

表示通りに南下しまして、めでたく山陽道に合流。
見慣れた地名が出てきました・・・が。

途端にトンネル。

「あれ?」
「パスできてない?」

そうです。
福崎ジャンクション(正しくは、ジャンクション機能を兼ねたインター)から山陽道に接続すると、
ものの見事に、姫路の連続トンネルの手前に出るのです。

「・・・・・・まぁまぁまぁ」

お互いに苦笑い。
気を取り直して、さらに西へ。

やがて現れた四国への分岐。
そして瀬戸大橋。

 

 

無駄にテンションが上がります。

四国上陸っ!

さぁ、うどんだっ。

 

場所は丸亀ですね。
瀬戸大橋を下りてすぐに食えて、ちょっと面白そうなところ。
土日祝日しかやっていないとあれば、今日しかないということでこちらへ。

 

店内の様子。
きちんと写りませんでしたが、ここの店員さん、
「どう○しょう祭りTシャツ」
を着ておりまして、○nちゃんの(伏せてねぇな)ペンダントを持っていた嫁さんと、
なにか目と目で通じ合っておりました。

 

いつもなら、初めての店は「かけ」でいくのですが、
今回は、趣向を変えていきました。
ぶっかけです。
かけとぶっかけの差は、ダシが薄いか濃いかと、量が多いか少ないか。
これよりさらに濃いものは、きじょうゆ、しょうゆと言われます。
ついでに、香川のサッカーチーム名の由来にもなっている「かまたま」は、
湯がいた後に水でしめない「釜揚げうどん」に卵をからめ、ぶっかけだしをかけて頂くスタイル。
ちなみに、香川では、うどんつゆを「ダシ」と言います。
なぜでしょうねぇ。

久しぶりの一軒目をさらっと終え、
次の店へ。
その道中で、これまた久しぶりの姿を目にすることに。

 

すっごく久しぶりなんですよ。
何度も香川に来ているのに、この近くまでは来ているのに、
まったく見ることなく過ぎていた場所。
丸亀城。
日本最小の天守閣を持つお城ですね。
ここは高校の修学旅行の際に訪れており、
天守閣までの長い道のりと、まるで倉のような佇まいの天守閣と、
その中の急な梯子の記憶が、まだ鮮明に焼き付いています。
思えば、その修学旅行で、初めて讃岐うどんを食べたのでした。
いやあ、懐かしい。

さあ、2軒目だ。
とはいえ、山梨から延々走り続けてきた我々。
あまり体力に余力はありません。
近いところで旨そうなところ、とガイドブックを睨み続け、
ようやく店を絞りました。

 

 

一軒目と、麺のエッジの立ち方が違うのが分かりますでしょうか。
また、ダシの濃さも違います。
薬味も違う。

そりゃね。
うどんと言えばうどんです。
でもねぇ、やっぱり違うんですよ。
どう違うのかと思いながら口にすると、お店お店で個性があるんですね。
だから、讃岐うどん遍路はやめられないんです。

我々が食べ終えたころ、
少年野球の試合でもあったのでしょうか、
ユニフォーム姿の少年たちが、お金を握りしめて並んでおりました。
一杯105円からある讃岐うどんです。
子供でも食べられるほどリーズナブルなものです。
それでも、にこにこ笑顔で並んでいる。
つくづく、香川の偉大な食文化なのだと感じましたよ。

さて、ここからは琴平の街の中へと向かいます。
だって、もう限界ですもの。
いつものホテルへ。
でも、ちょっと早いので、目の前のスーパーで腹ごなしをしつつの時間つぶし。
そして夜は、お楽しみの寿司♪

うまいですよ、いつもいつも。

 

お馴染みの軽快なトークで楽しませていただきつつ、香川の味を堪能させていただきました。
いやぁ、楽しかった。


11日(月)   「さみぃ」

なんですか、今日の気温は。
さみぃって。

今外に出てみたけども、真冬のように寒さがまとわりついてきました。
天気予報を見れば、清里はマイナス4度。

をいをい。

今年は、暑さも寒さも突然やってくるね。
体もついていかないよ、これじゃ。


10日(日)   「うえぇ」

ほんとになにもしていませんね、このところ。

嫁さんの個展は、おかげさまでそこそこ好評のうちに終わりました。
仲間内だけでなく、外来の方も興味深そうに見ていましたよ。

さて、いよいよ11月。
冷えてまいりました。
すでに、最低気温は氷点下も。
ろくに紅葉も味わわないまま冬に突入ですね。
こないだ、新そばを食いにいつものところへ行きましたけど、
さすがに紅葉も終わりかけでした。
今年の紅葉は、まぁ、あまりよくないですけどね。

んで、もう少ししたら、恒例のうどん遍路に行きますよ。
今年も行きますともさ。
押さえるところは押さえつつ、またいろいろ開拓をしようかなと。