2014年2月

17日(月)   「なにもない」

大雪のため道路が寸断され、物流が止まった山梨県内。
幸い、電気ガス水道といったライフラインは止まっていませんので、
生活自体は成り立っていますが、
コンビニはもちろん、スーパーもいよいよ物がなくなってきました。
今日の15時頃、韮崎の大手スーパーではすでにラーメン類がゼロ。
生鮮品は当然のこと、パン、練り物、大豆製品、保存の利く加工品類、缶詰などが軒並みなくなってきています。

 

撮影するのに角度をつけすぎていて、分かりにくいですが、
奥まで綺麗になにもありません。
他の棚も、だいたい似たり寄ったり。
ものがあるのは、お菓子、だけかな。
乳製品特にヨーグルトはほぼゼロでした。

 

見事なまでに、空っぽ。
冷凍食品も、もうなかったですねぇ。
なので、たいていの方のカゴの中にはポテチが突っ込まれています。

まぁ、除雪も徐々に進んではいるようですから、
あと2、3日といったところじゃないでしょうか。

もう少し辛抱しましょ。


15日(土)   「ヘトヘト」

雪の降り始めから怪しいなとは思っていました。

金曜日、大雪になることは分かっていましたから、
出勤する嫁さんを送っていき、迎えに行くことも決めていました。
最初はバス使って電車使って、最悪歩いて帰るからなんて言っていましたが、
そんなもん、させられません。
朝一で車からどけた量が、2時間後には元通りになっていて、
さらに迎えに行くために車からどけた量は、
3時間で最初よりも増えていて。
14時半。道路はさほどでもありませんでした。
もちろん雪道でしたが、びくびくしている車が邪魔なだけで、
それさえなきゃ、まぁ、40キロでは走れる状態。
嫁さんをピックアップし、買い物をして、降り積もる前に帰宅。

帰ってきてみたら、ご近所さんが車を止めるために雪かき。
我が家も参戦。
駐車場のど真ん中、共用スペースを掘り出して、
「とりあえず、ね」
といったところで解散。
まだまだ降っていますから、これ以上続けてもねといったところで。
で、タイミングを見て、地道にやろうかと、最初は思っていましたけども。

ムリムリムリ!

だって、暗くなってから外を見たら、もう車が埋まってましたもん。
笑っちゃいました。
どの窓から見ても、地面なんて見えません。
腰高の雪です。

しゅ〜りょ〜。

朝、窓の外は真っ白。
比喩でもなんでもなく。
車の姿はありません。
ただ白い塊があるだけ。
一見テトラポットが並んでいるのかと思えたくらいの奇妙な光景でした。

 

左の塊、全部車です。
もうなにがなにやら。

雪がほぼやみ始めたころから除雪開始。
前日、完全に見えていたアスファルトは、膝が埋まるほどの雪に変わっていました。
なにはともあれ、まずは動線の確保。
幸いうちのアパートは、二面が小川、一面が何も使っていないスペース、
そして駐車場脇がウチの庭部分なので、
そこにどんどん放り込んでいきました。
順次住人のみなさんが雪かきに参加。
中央に人の道を作り、そこから広げ、車道への道を確保。
雪捨て場までのスペースを開けつつ、とにかく雪の排出。
途中途中で流れてくる、市役所の防災無線が、
言い訳たらたらで(しょうがないんですけど)笑えます。
全力で除雪に当たっているのは分かるけど、だったら、なんもしないで目の前を通るのはやめてほしいですな。
せめて、かいていけ。
それから、「除雪が間に合っていませんので、皆さんで協力して雪かきをして下さい」と言われるとは思わなかった。
多分、「除雪してくれないんですか」って問い合わせが多数来たんでしょうね。
心中お察しいたします。
でもね、「水道メーターの検針があるので、その部分の雪かきをしておいてください」っていうのは、
一般人には難しいかもよ。
どれが量水計だか、分からない人は多いもの。
もちろん、知ってなきゃいけないことですけども。

雨になるから早めにどけていかなきゃ、なんて言っていたのに、
青空が見え始めて、気温が上昇。
暑くなるのは分かっていたので薄着にはしていましたが、
それでもたまらなくなりまして、結局
 頭にはタオル
 上:Tシャツ一枚
 下:ジーンス
という、まるでラーメン屋のような状態で雪かきをしていました。

救急車がけたたましくサイレンを鳴らすんですが、
それがやまないんですね。
こだましたままで、、音源が動かない。
進めないのか、救出した後身動きが取れないのか。
もしかして自身の救難信号化と思うくらいにずっとその場で鳴っていました。

必死こいて駐車場除雪をしている間にも、
目の前の道を、ふらふらしながら走っていく車があります。

ま、いいけども。

でも、むやみに車で外出するのもやめてほしいですね。
走れもしないのに外に出るから、
結局はまって動けなくなり、それが除雪作業の邪魔をするという悪循環。
山梨のデパートやショッピングモールは早々に休業を決めたそうでしたからねぇ。
客も来ませんし、そもそも物流がマヒしています。
以前、長野の大雪に見舞われたとき、松本で60cm超えでしたか、
あのときは、コンビニの食糧が枯渇しました。
道を走っていて、おにぎりの棚になにもないのが見えましたからね。
あれ以上の積雪ですもの。
なんか、しなきゃいけないこともあるのかもしれませんが、
さりとて今は、除雪の邪魔をしないのが第一。
プロが動けないのに、素人が運転しちゃいかんですよ。

順次昼休憩を挟みつつ、夕方まで除雪。
なんとか駐車場もほぼ終わりました。
まぁ、よけきれない雪は山になっていますが、ひとまずといったところ。
最後に、思い出したように、全部屋の量水計を掘り出しまして、終了。
嫁ともどもクタクタのヘトヘト。
宵っ張りの嫁さんが、21時にはダウン。
さすがに、ね。

夕方、職場に電話をかけましたら、
パートさんたちは誰も出勤できず、
帰れなかった社員やアルバイトさんが、
必死に除雪を続けているものの、量が多すぎてどうにもならないと。
重機すら入っていけないらしい。
申し訳ないと思いつつ、でもインフルエンザでよかったと。

さぁ、あとは体調の回復です。
あぁ、体が痛い。


13日(木)   「インフル」

この冬は雪が少ないし、妙に暖か日が続くから、
どっかできっと、ドカ雪がくるね。

なんて言っていたら、まともに降りましたな。
雪国でない山梨でこれだけ降られたら、
もう手の打ちようがないというくらい。
道路の除雪は進んで行っても、
景色が銀世界。
すごいっす。

今回ばかりはどうにもならず、
私も除雪に繰り出しました。
車両系の資格は取っていましたからね、
それで、ホイルローダーによる除雪です。
2年ぶりの運転でどうなることかと思いましたが、
覚えているもんですね。
戸惑ったのは最初くらいで、あとはなんとかなりました。

雪の当日である土曜日は、結局帰宅できずに社内に宿泊。
まぁ、寝るだけ。
翌日曜日は、休みでしたけど帰れていませんし、休むとも言えませんでしたから、そのまま一日除雪。
連日重機の振動に揺らされて、木曜日にほぐしてもらった体も悲鳴を上げ始めましたが、
まだまだ終わりの見えない除雪作業。
雪の量が半端じゃありませんから、多少日差しが増えたところで解けてもくれません。
だから、月曜日も、そのまま除雪の一日になるはずでした。

月曜日。
午前中から道路の拡幅に従事し、14時頃、休憩を取るために事務所に戻りました。
ひといきついて食事をしてから、ふと、妙に体が熱いことに気付きました。
ラーメンを食べたからというにはちょっと妙な気怠さ。
そうこうしているうちにどうにもならなくなりまして、
15時半でギブアップ。
インフルエンザやノロが騒がれていますので、
兆候がある者は速やかに自宅待機という指示が出ていたためです。

月曜日で体温が37.6℃。
火曜日で最高38.4℃。
11日は祝日で医療機関はお休みでしたので、
この体温が下がらないままの水曜日に病院へ。

「インフルエンザ、A型です」

あっさりと診断されまして、タミフルとは違う吸引薬を処方されました。
これも異常行動は指摘されているようですが、今回は発現しなかったようです。

まぁ、私は隔離されて別部屋で寝ていましたから、
夜中に何かが起きていたかもしれませんけども。

薬の効果か、ひとまず熱は落ち着きました。
頭痛と軽い咳が残っている程度。
症状が落ち着いてから2日は安静にとのことですので、
今週いっぱいは自宅療養になるでしょう。
そして、また除雪ですな。
なんせ、明日は一日雪の予報ですから(泣)。