2014年3月

30日(日)   「まぐろ」

このところ、小さいことですがいろいろありました。

20日は、嫁さんが初の短波ラジオ出演のための収録で東京に行きました。
まぁ、私はただの付添ですから、その時間は外でプラプラしていたわけですけどもね。
その帰りに、甲府で夕食をとったんですが、
春分の日イブですから、どこもかしこも混んでいまして、
最初狙っていた店は入れず、冷やかすように覗き込む店も軒並み満席。
最後に、気にはしていたけれど、なんだか敷居が高くて入れなかった馬肉専門のお店に入りました。

ビルの地下、扉を開けるとテーブル1つにカウンター席と小上りが2つ。
店の中央に位置するその小上りに、地元のおっさんが4人、
すっかり上機嫌でおりました。

メニューのほとんどが馬肉。
まずはなにより馬刺しだと、少量をオーダー。
サラダに、鶏のから揚げなどなど。
そんなものを決める間も、おっさんたちはでかい声で、方言丸出しで喋っています。
声はでかいけど、呂律は微妙だし、全員が思い思いに喋り出すから、
何の話だかさっぱり分かりません。
そこに、おっさんたちの馬刺し盛り合わせが来ました。
唯一のホールスタッフであるお姉ちゃんが(中国系っぽいな)、部位を一つ一つ説明していきます。
赤身、中トロ、たてがみ、レバー・・・
そこで、おっさんが一言
「レバーって何の?」
我々は固まりました。お姉ちゃんも一瞬固まりました。
多分同じことを思いましたよね。

ここは馬肉専門店だ。

それもぐっと飲み込んで、「馬ですね」と答えていましたよ。
立派なもんです。

馬刺し、おいしかったですよ。
そして、店に入る前にはちょっと構えていたのですが、
九州の醤油は基本的に非常に甘いんですね。
で、香川県は高松でも、一軒甘露醤油を出されたことがあるんです。
その時のハマチは、醤油のおかげであまりおいしくなかったため、
ちょっと怯んでいたのですが、
馬刺しにしょうがとニンニクを載せて、刺身醤油でいってみたところ、
これがなかなか。
醤油の甘さにもレベルはあるようですが、
少なくとも馬刺しに関しては、これはありですね。
非常においしかったです。
で、馬刺しだけは高価でしたが、他のメニューは普通でしたよ。

 

馬刺し6種盛り合わせ。2〜3人前で4800円。
でも、うまかった♪
これで、おっさんたちの猥談が始まらなければ、なおよかったんだけど。

27日は、地元FM局での収録のため、嫁さんが甲府へ。
そのお供でついていきました。
こちらはスタジオ内も同行。
さすがにブースの中までは入りませんが、
編集前の貴重な音源もすべて聞いています。
この素材が、噛んだところや間違えたところ、
余分だと思われるところをカットされて、電波に乗るわけですね。
ちょっとだけ編集作業も見ていましたが、
完全デジタルで、実際の音とパラメータを見ながら、パンパンパンパン繋いでいくさまが面白かったです。

その帰り、嫁さんの実家で姪っ子と遊んできました。
義妹の娘二人で、1歳と0歳。
さすがに0歳児は寝ていましたが、1歳児のお姉ちゃんは、私のことを凄く不審そうに見上げていまして。
でも、しばらくして徐々に慣れてきたのか、やっと少し距離が近くなりましたので、
義妹がやっていたように、ただそれ以上の高さで高い高いをやってあげたら、
これがいたく気に入られたみたいでして、
それからは、えらくなついてくれました。
こうなると可愛いもんですね。
昔、先輩が二人の姪っ子にデレデレになっていたことを思い出しました(笑)。
気持ちがちょっとだけ分かりましたよ。

そして、いよいよと腹を決めて買ってきたのが炊飯器。
6年以上使ってきた3合炊き炊飯器ですが、
内釜の傷み(これは冬場に泡だて器で米を研いだのが原因です)と、裏蓋パッキンの焼けが目立ってきたので、
ダメになる前に新しくしようと。
安いので凌いでいくことも考えたのですが、
どうしても米食の私なので、少しは美味しいご飯にしたいということもあり、
嫁さんも同意してくれたので、2万円の炊飯器を買いました。
・・・というと、すごく頑張ったように聞こえますが、
実際には、光回線契約時に付与されたポイントで全額支払いましたので、
懐自体は全く痛くありませんでした(笑)。
今のところ、ご飯がとてもおいしいです。

で、今日。
ちょっと離れたスーパーで、マグロの解体ショーをやると。
いくしかないでしょ、ということで、嫁と二人、デジイチ片手に行ってきましたよ。

 

本マグロは手に入らなかったらしいのですが、
見事なバチマグロ。
こいつを解体していきます。

 

 

で、捌いていきながら始まったのが、セリ。
まさか競り市が始まるとは思わなかったので、ちょっと興奮しました。
通常、築地だったら2〜3万はするはずだとは、
セリを進行させる社長の弁。
なのに、値段がなかなか上がっていかない。
2000円で止まってしまって、これはさすがにないなと思い、
私が3000円に吊り上げましたよ。
勢いづいて声を張り上げるスタッフたち。
4000円になり、そこで停滞し始めたので、すかさず4500円へ。
そのあと、じわじわと上がりましたが、結局6000円で落札されました。
それでも、いつもなら1万円以上にはなるそうで、
今日のセリはやばいと、社長も感づき始めたようでした。

ついでカマ。
これもなかなか値段が上がりませんで、
やはり私が3500円へ。
その後4000円になったところで、嫁さんが4500円にして落札。
もう片方のカマは4000円、
身がたっぷりとついた背骨、いわゆる中落ちも5000円だったかな。
なかなか値段が上がらずに、セリ中の社長が思わず、
「俺が買いたい!」
と叫んでました。

セリの間、声を上げるのは女性ばかり。
社長が、「どうした、男性陣!」と叫びましたが、
基本財布の紐を握るのは女性なわけで、なかなかねぇ。
下手に声を出そうものなら、
「あなた、自分の稼ぎがいくらか分かって言ってる?」
なんて言われかねませんし。

解体後は試食販売開始。
サクは飛ぶように売れていまして、6分でほぼ完売とのこと。
集まったお客さんは、当然こちらが目当てでしたね。
消費増税前に、大物は買えませんから。

さぁ、我が家はマグロ尽くしですぞ。
二人で食いきれるかな。


23日(日)   「下田 vol.3」

11日火曜日。

昨日があまりに寝不足だったからか、
今朝はしっかりと寝ていまして、
朝の散歩をするでもなく、朝風呂にも入らない始末。
嫁さんが朝風呂から帰ってきたところで朝食へ。

昨日は金目鯛でしたので、今朝は鯵の干物。
いやあ、うまいっすね。

 

朝食後、身支度を整えてチェックアウト。
本来、車のカギはチェックイン時にフロントに預け、
帰りには車を運んできてもらうシステムなのですが、
昨日、面倒なので車は勝手に駐車場に置き、カギをフロントには渡さずにいましたので、
精算前に荷物の一部を車に積み込み、ある程度身軽にしたところで精算をしました。
なんせ、2日分の衣類などの他に、カメラや三脚やお土産など、
満載の荷物になりましたからね。

無事宿を出て、まずは昨日の道の駅へ。
実はこんなものを見つけていまして、なにがなんでも買うんだと。
以前から噂は聞いていたようで、その実物を見つけたものの、
種類が少なかったため、一度スルーをしたんですね。
で、今日買いに来たと。
品ぞろえは昨日と変わりませんでしたので、そのまま購入。
それにしても、凝ってはいるし面白いけど、マニアックなお菓子だ(苦笑)。

昨日までさんざん嫁さんに運転してもらっていましたので、
今日は私がハンドルを握ります。
が、朝から体の痛みが尋常じゃない。
旅行前から痛かったのですが、温泉とマッサージ機でなんとかなってはいたんですね。
しかし、今日はやはり結構つらい。
それが、どすんときたのは富士宮辺り。
結局どうにもならなくて、嫁さんにバトンタッチしました。
もう、腰から背中からあばらから、あちこちが痛いんだもの。

帰りがてら、2日前に見かけた看板を思い出して、
ちょっと寄り道。
豆腐のアウトレットだって。
どういうことかと思ったら、
わずかな欠けなど、商品として出荷できないものや過剰生産品を直売しているということでした。
リンク先のホームページは情報の更新がされていませんので、
新春の記事が出ていますが、
11日現在では、豆腐、油揚げなど一部商品が4つで100円。
その他の商品も、そこそこの特価で販売中でした。

静岡は暖かかったなと、近所のスーパーに立ち寄って実感。
雪もまだまだ消えていないしね。
距離は長かったけど、あっという間に終わった3日間でした。

寿司と鰻を食い損ねたのが心残りだな。


16日(日)   「下田 vol.2」

10日月曜日。
かなり暗いうちに目が覚めまして、
テラスから外を覗きました。
一部薄曇り。さそり座が昇り始めていました。
嫁さんがセットしたカメラはインターバル撮影を終えて、静かに初夏の星空を見上げています。
波の音が心地いいですね。

しばらくして、明るくなってきた頃に朝風呂。
そして朝食前の散歩。
宿の前はすぐにビーチで、フロントを通らずにビーチに出られます。
すでにサーファーが波に乗って・・・というか、乗れる波を待って揺られていました。

 

 

そして、歩くハシボソガラス。

 

本当のカラスの足跡。

 

時間が来たので散歩を終えて朝食会場へ。
お待ちかねの干物です。
朝は三種類の干物から選んで焼いてもらいます。
今朝は金目鯛をチョイス。

 

これよこれ。
これを食うために下田に来たの。
肉厚でジューシー。たまらん。

さて、今日は桜。
河津もいいですが、みなみの桜祭りというのも今日までやっていまして、
こちらの方が葉桜率が低いというので、行ってみることにしました。
花曇りの中、宿を出て南下していくと、やがてどーんと黄色いものが目に飛び込んできました。
一面菜の花。
どうやらここも、桜祭りの会場のようです。
そこを過ぎて、メイン会場となる道の駅に車を止め、そぞろ歩き開始。

 

ぽつぽつ葉桜ですが、でも見事なもんです。
山梨で見る桜より色が濃く、まるで桃の花のような印象。
これが、菜の花の黄色、草の緑、空の青と見事にマッチングしていて、非常に気持ちいい。

そして、面白かったので思わず。

 

 

今日は最終日ということで少し地味でしたが、
期間中はいろいろイベントもやっているようですね。
まぁ、その分混雑も凄いんでしょうけど。
一軒だけ出張のパン屋があったので、いくつか購入しました。
でも、うかつには食えませんよ。
昼飯もこれからですし、今日の晩飯もたっぷりコースでしょうからね。

さあ、菜の花畑に戻ります。
期間中、駐車場はあちこちに点在していますが、
一度駐車料金(環境保全金)を支払い、領収書をもらえば、
あとはそれを見せるだけで一日どこでも止められます。

 

伝わるかな〜?

本当に一面菜の花です。
その中に見えるハエのようなゴミのような黒い点は、観光客です。

 

嫁です。
埋もれています。

とにかく呆れるほどの菜の花畑。
ここだけは、春爛漫といった感じでした。

春を満喫した後は、昼飯です。
寿司にしようか、鰻にしようかといろいろ悩んでいたのですが、
よさげな店が休みだったりして、いまいちピンとこないまま宿の方へと戻ります。
ガイドをぱらぱらめくっていると、下田駅の近くに人気の蕎麦屋があるという記事が。
うどんも好きですが、蕎麦も大好きな我々。
蕎麦であれば、夕食に影響するほど残ることもないだろうということで、
あっさり蕎麦に決めました。

交差点を曲がってすぐのところにある蕎麦・・・って、おっと、駐車場がいっぱい。
その先にある駐車場も・・・いっぱい。
そんなに大きい駐車場じゃありませんから仕方ないですが、
昼時だということもあり、なかなかの人気ぶり。
これは、車を置けるところを探してでも突入するしか・・・・・・って、お、目の前で車が出ていきました。
ラッキーとばかりにそこに車を滑り込ませます。

店内は、古い民家を改築したと思わせる雰囲気。
そして、混雑。
廊下にずらりと並んだ列が。
これはやられました。
早めに済ませられるだろうと踏んで蕎麦にしたのに、
ここで待たされては、結局消化できないまま夕食になってしまいます。
あとは、なんとか早く食えることを祈るばかり。

30分ほど待ったでしょうか。
やっと我々が呼ばれました。
奥の座敷で、長めの卓。相席もあるというのは、この混雑なら当然なのでOKしました。
ところが、これが失敗。
蕎麦を頼んで待っていると、おっさん二人が卓の向こう側に座りました。
それはいいのですが、このおっさんら、どこかで酒が入っているのか、
でかい声で喋り始めました。
 この店には来たことがある、以前はかき揚げで飲んだ、かき揚げはメニューにないぞ、おかしいな、(注:以前からメニューにはないらしい)
なんて、どーでもいいことから始まり、
 飯の味が分からない奴とは話をしたくない、
 嫁に外食をさせなきゃ、食卓のバリエーションは増えない、
 味を覚えようとしないのはアホだ、
 嫁に食わせるくらいなら云々、
とまぁ、とにかくでかい声で、辺り構わず喋り続けているわけですよ。
ただでさえ、混雑で待たされているところで、とっとと運ばれてきた焼酎と天ぷらで酒盛りをしているおっさんたちの愚にもつかないお喋りに、
ほとほとウンザリ。
我々も、隣の卓のおばさん三人も、口数少なく、ただひたすらに蕎麦を待っていました。

えぇと、蕎麦自体はうまかったですよ。
山梨ではお目にかかれない細麺に、ダシの利いたつゆがよく絡みます。
このおっさんらがいなければ、おっさんらさえいなければ。

さて、ひとまず腹ごしらえを済ませまして、
嫁さんが、「どーしても船に乗りたい」ということで、湾内遊覧船に乗ることに。

下田の道の駅で、黒船を模した遊覧船に乗ることができます。

 

下田はペリー来航の開国の街ですので、
あらゆるところに開国とペリーに関するものがあります。
その中で、前回の下田旅行も含めて、初めて関するものに触れました(苦笑)。

まぁ、湾内の観光遊覧船ですから、お決まりと言えるでしょう、
餌付けされた海鳥たちの群れ。

 

出航を一番心待ちにしているのは彼らでしょうね。

そして、もちろん、彼らのエサ用に売られていたかっぱえびせんを、
嫁さんがしっかり購入してきました。

さぁ、いよいよ出航です。
それを合図に一斉に飛び立つ鳥たち。

 

 

 

 

なかなかピントが合いませんでしたが、頑張りましたよ。
本当に目と鼻の先までやってきますからね。
待ち構えている表情まではっきりと分かります。
また、カモメに交じってトビもやってきます。
トビもえびせんを食うんですね。
迫力が違いますので、十分に気を付けてください。

すっかり、景色よりも鳥を楽しんでしまった我々。
かろうじて風景写真も撮りましたが、話を聞いていないので、それがなんだか分かりません。
うーん、本末転倒。

時間もあるので、ちょっと下田駅前の散策をば。
スーパーの駐車場に車を止め、店内をぐるり。
それから、駅前へと出てみました。
特に情報もないままに歩き始めたので、目的はありません。
どういうところなのかを見たいという、いつものパターンですね。

そんな中で、ふと観光客の手元に目が留まりました。

あの名前は、ガイドブックで見た覚えがあるぞ。

有名らしい和菓子屋さんの袋を持っていました。
あちこちで見た資料に、そこのあんぱんの情報があったのを思い出します。
買えたら買おう。
なんて思って歩いていたら、目の前にがあるじゃないですか。
するっと立ち寄りまして、あんぱんと、「かわいー!」と嫁さんが目を付けた金目鯛最中をお買い上げ。
ただ、食えませんよ。
夕食が入らなくなりますから。

軽い散策を終えて車に戻り、お宿へ戻ります。
そうそう、今回は同じ宿に連泊します。
少し戻って富士五湖辺りで二泊目とも考えたのですが、
毎日移動も疲れるかということで、下田二泊にしたんです。

風呂に入って、軽く発泡酒をあおり、落ち着いた頃に食事。
場所は昨夜と同じ個室。

お料理は、昨夜とは違う物が並んでいます。

 

先付とお造り。お造りは4種盛りになっていて、
太刀魚あぶり、桜海老、生シラスと雲丹。
がらりと変えてきましたね。
太刀魚の歯ごたえが面白かったです。
シラスも桜海老もいい感じで、そして雲丹も・・・って、
あれ、雲丹がないねぇ。
先付に、色はそれっぽいものがありますが、これは鮑でした。
どうしたんだろう、忘れたのかねぇ、なんて言っていましたら、
あとからスタッフが「雲丹でございます」と持ってきました。
あ、やっぱりね。

 

今日の焼き物。
はまぐり、鴨肉、伊勢海老などなど。
ハマグリを焼いている様は、思わずコンデジで動画を撮ってしまいました。
そして、今日の金目鯛は

 

味噌仕立ての、金目鯛いけんだ煮。
いわゆる漁師鍋ですね。
うまかったっすよ。
ちなみに、今日は雑炊ではありませんでした。
でも、夕べほどパンパンの満腹にはなりませんでしたが、
やっぱりデザートには行けませんでした。

2泊目ということで、さすがに食事のインパクトは薄れますね。
また、なんとなくですが、少なくとも食事については連泊の対応に慣れていないような雰囲気も感じました。
雲丹を忘れたというのもそうですけど、提供が、なんとなくもたつくんですよね。
他のお客とメニューが全く違うため、
いつもであれば一斉に料理が並ぶところで、異質なものが混ざるわけで、
若干の戸惑いがあったのかもしれません。
調理場も、違うものを作る手間が増えるわけですから、確かに面倒でしょう。
それでも、食事ランクによってもメニュー構成は変わるわけですから、
そんなにでもない気がするんですけどね。

まぁ、うまかったんで、いいんですけど。


11日(火)   「下田 vol.1」

本当なら先月に行く予定でしたが、
インフルエンザと大雪のため延期した旅行。
満を持して(?)今回決行。
以前、嫁、義母、義妹とともに宿泊した下田のホテルへいってきました。

なんで下田? と言われるのですが、
朝食の干物が旨かったんですよ(苦笑)。
言ってしまえば、本当にそれだけが目的です。

日曜日の午前10時20分。
荷物を積み込んで出発。
雪と泥で汚れていた嫁さんの車は洗車もされて、陽光を受けてキラキラしています。

甲府を抜けて精進湖へ。
富士山麓はまだまだ雪深いですな。

 

 

国道139号線をひた走り、富士宮に着いた頃、
そろそろ昼飯にしておかないと夕食が入らないという時間帯。
せっかくだから富士宮焼きそばでもなんて言っていたのですが、
場所の確認のために立ち寄ったコンビニの周辺にはそれらしいところがない。
迷いつつ店を探すと時間ばかり経ち、
そこから飯にするんじゃ、結局腹は空かない。
ということで、コンビニで富士宮焼きそば弁当とおにぎり、サンドウィッチなどを購入し、
車で食べることに。

富士宮焼きそばは、もちもち麺と、大量にかけられた削り節が特徴的ですね。
麺の具合は、エリアの影響もあるのか、なんとなく吉田のうどんに通じるものを感じます。
あくまでもなんとなくですし、地元の人たちは否定するでしょうけど。

ひとまず腹を満たして、さらに南下。
南下を続けていると、雪景色はすっかりナリをひそめ、
どことなく春めいてきました。
国道一号線に出たところで三島方面へ。
そこからまた南下して天城、修善寺を越えて下田へと向かいます。

とまぁ、簡単に「向かいます」なんて書きましたが、
これがなんとも大変で。
とにかく渋滞。
その片鱗だけでも。

 

のろのろとは動いてくれますが、なかなかすっきりと走れない。
写真は対向車線だけですが、どちらの車線も同じでした。
どうやら目的はこれのようです。

 

河津の桜。
3月も中旬に差し掛かろうというところで、もう葉桜になりかけていますが、
まだまだ見事な咲きっぷりです。
10日がさくら祭りの最終日ということで、沿道には多くの屋台が並んでいました。
しかし、その光景を目にした我々は、すでに出発から6時間近く走り続けているわけで、
もう(主にドライバーの嫁さんが)ヘロヘロ。
なにはともあれ宿に向かおうと。

伊豆半島を縦断した道から海岸沿いの135号線に合流し、あとはひたすら西へ。
20分ほどで賑やかな下田駅前を通過して、やっとこお宿へ着きました。

 

到着時の桜茶とお菓子。

 

部屋からの眺め。

前回は露天つきの部屋にしましたが、
結構お値段がしたので、今回は通常の部屋にしました。
風呂に入ってさっぱりとしたら、いよいよ夕食。
炭火ダイニングでの和会席です。

まずは先付。

 

プラン特典の伊勢海老のお造り。

 

二人前のお造り。

 

このダイニングの顔ともいうべき炭火焼での、
プラン特典の鮑の踊り焼き。

 

朝はここで干物を焼いてくれます。
そして、プラン特典の、金目鯛の塩炊き。

 

醤油の煮つけでなく、塩で炊いているのが嬉しいじゃないですか。
さっぱりいただけます。
で、そのおつゆを使った、雑炊。

 

アオサも入って、素晴らしく旨かった。
でもね、ただ一つだけ。

なんで、そんな量のご飯を入れたのさっ?!
会席のシメですから、茶碗一杯分でいいのさ。
それでも、二杯分はできるから。
なのに、ごそっと入れたもんだから。多分二〜三杯分のご飯を入れたから。

食べても食べてもなくなんないのっ!!!
この写真でも、二杯分を取った後なの。
結局は全部平らげましたけど。
平らげましたけどぉっ!

すんごくおなかが痛かったです!(泣)

性分なんです。
残せないんです。
そら、担当のお姉さんも、「すごいですね」って目を丸くしてくれるはずさ。

ちなみに、このお姉さん。
以前、八ヶ岳にいたそうで。
どうやら、時期は違うけど、同じ職場にいたみたい。
ひょんなことからそんな話になって、
個室だったこともあって、他のお客の目もないもんだから、ついつい三人で盛り上がってしまいました。

余談ですが、ここのデザートは、ブッフェスタイルです。
個室の外に、プチケーキやフルーツ、チョコレートフォンデュなどが並んでいます。
もちろん、手は出しませんでした。
これ以上入りませんから。