2014年9月

28日(月)   「そうだ京都へいこう vol.2」

21日月曜日。
今日は清水寺。
そして、老舗喫茶店のモーニングを頂くのが目的です。

昨晩、結局歩いて祇園から帰ってきたことになった我々は、
宿の手前で、物凄く雰囲気のある漬物屋を発見していました。
夜ですから、なにも判断するものはありませんでしたが、
二人して感じたんですね、店のオーラのようなものを。
で、朝イチ襲撃。

 

ずらりと並んだ試食。
そのどれもが旨い。
普通に旨い。
苦手で普段は滅多に食べない奈良漬さえも旨い。
すっと、お茶と漬物を出してくれました。
これがまたおいしい。

 

素晴らしい。
自宅用と実家用で購入。
そして、お出かけの必須アイテムであるクーラーボックスへ。
一晩経ちましたけど、保冷材はまだ大丈夫です。

清水寺へは、まず国道9号線に出て、そのまま国道1号線へ。
八坂神社にぶつかったら南下します。

イチコクかぁ。このまま走っていけば実家に帰れるなぁ。

やりはしませんけど。

 

日常の中に現れるこの存在感。
なんか知らないですが、グッときます。
さすが。

清水寺周辺には、また駐車場が点在しています。
けれど、あまり近いところでは、空いていない&高いので、
ちょっと離れたところに駐車しました。
周辺の街並みを冷やかしながら歩くにはちょうどいい距離でしょうか。
とはいうものの、基本的に上り坂なので、運動不足のおっさんにはなかなか、です。

京都の街は碁盤の目のように通りが整備されていて、
だいたいどの道も直角に交差していますから、
「何本目の道か分からなくなる」
ということもありますけども、基本的には分かりやすいです。
けれど、ちょっと離れて、しかも名所の近くともなると、
今どちらに向いているのか分からなくなることもしばしば。
地図と実際の道に対する感覚がずれるんですね。
・・・・・・ま、なにを言いたいかといいますと、
凄い人ごみの中、お目当ての喫茶店を見つけられないまま、清水寺まできちゃったんです。
結構登ってきたし、おなかもすいているしで、嫁さんが膨れています。
とりあえず手近な店で腹に収めればご機嫌もまっすぐになるかと思い、
来た道を引き返します。
しばらく下ったところで、ある店の店頭まで行ったのですが、
メニューを見ながら
「蕎麦より米かなぁ」
と言ってしまったら、「じゃあここじゃないね」と踵を返してしまいました。

別に、この店のご飯ものでよかったのに。

とは、もはや言えません。
またひたすら下ります。

おもむろに嫁さんが
「あのお店って、どっちの方?」
「ん、ああ、そこの道を入ればいいはず」

山門前商店街ともいうべき道から、ちょっと細い階段を下りていきます。
陶器や雑貨のお店を冷やかしつつ進んでいくと、
やっと発見
あまりの雰囲気の良さに、二人して外観写真撮影会。

 

ふと、「ここには米はないよな」と思いましたが、
それは、あくまでも蕎麦と比べての話。
もともとここが目的だったわけで、行動に破綻はないと思い直しまして、
暖簾をくぐって店内へ。

ちなみに、このお店の名前。
語尾は伸ばしません。
「コーヒ」です。

入り口に販売用の珈琲と道具類。右手にショーケースがあり、その先に飲食スペースがあります。
ウッディーな内装は物凄く雰囲気があり、大きく取られた窓の外はちょっとした庭園のよう。
オープンカフェにもなっていて、そちらにもお客がいました。

さて、オーダーしましょう。
嫁さんは、予定通りモーニングセット。
私は、悩んだ挙句にハンバーグにしました。

 

いや、うまっそ!
てか、うまいっ!

野菜シャキシャキ。お肉ジューシー。ソースがたまらん。
でもって、ここにハンバーガーにできるようにバンズもついてきました。
バーガーにしたら、これがあなた、たまらんわけですよ。
いいじゃないか、いいじゃないか。
そして、当たり前ですが珈琲がおいしいの。
老舗旅館の朝食もいいですが、こんな朝食も素敵。

腹もこなれて、一安心。
改めて清水寺へと向かいます。

 

とある焼き物屋さん。
これ、好き(笑)。

急な階段を上ると、威風堂々の仁王門。
そこから後ろを振り返ると、京都の街が望めます。

 

 

国内外の観光客に修学旅行生。
とにかく凄い人ごみの中、いよいよ本堂へ。
お参りする長蛇の列には並ばずに、先へと進みます。
本来はお参りすべきでしょうが、そこまで時間もないもので。

 

音羽の滝とか、その辺りもパスしました。
だって凄いんだもの。

さて、人の波をかき分けながら下まで下っていきまして、
時刻は大体お昼くらい。
すんなり帰れば明日が楽だけど、
せっかく京都まで来たのに、ここで退散するのも味気ない。

だったらということで、嵐山まで行ってみることにしました。
前回は電車で動いたので、位置関係がいまいち把握できていませんでしたが、
地図で見ると、さほど遠くはないみたい。
ほぼ来た道を引き返すように車を走らせ、宿の近所を通過。
そのまま北へと向かったわけですが・・・・・・。
地図の通り、そして表示看板の通りに進もうとすると、行きたい方向へ行けない。
なぜ?
ぐるりと回ったら同じ道につながりました。
どこをどう見ても別の道がありません。

これは、このままここでグルグルするだけやん。

馬鹿馬鹿しくなったので、あっさりそこを諦めて、北上することにしました。
そっちからでもいけるもん。

少し走ると竹林が現れてきました。
いよいよ嵐山っぽくなってきましたよ。
ところで、問題はやはり駐車場。
少なくとも、嵐山駅前の通りから渡月橋の辺りには止められないと踏み、
(それに、高いし)
駅より少し南側のコインパーキングに車を入れました。
あとはテクテクと。

渡月橋に近づくに連れ、人も多くなってきます。
今日は平日なのにと思ったのですが、考えてみれば明日は秋分の日。
だから、今日は休前日。
混むはずよね〜。

 

そして、やっぱり甘味処へ。

 

本当は食事をしてから出発したかったのですが、
なんかタイミングが合わず、この甘味までほとんどなにも食べずにやってきてしまいました。
しかし、これ以上滞在していると、後の行程がつらくなります。
ということで、16時をもって京都より撤収。
すんなり帰れれば、休憩を挟んでも22時くらいには帰宅できるから、明日にもあまり影響はないでしょう。

・・・・・・と思っていたのですが。

高速に乗って少しすると渋滞情報が。
一宮で事故。渋滞は順調に延びていっています。
手前のサービスエリアでこまめに休憩を取りながら推移を見守っていましたが、
渋滞がなかなか解消されません。
結局サービスエリアで夕食をとり、仮眠までする始末。
それでも、走っていって渋滞に捉まっているよりは、肉体的にも精神的にも楽。
休めるだけ休んで、あとは一気に走りましょう。

と言いつつ、残りの行程の3分の2くらいは嫁さんに運転してもらったんですけどね。

ダメなのよ、運転していると眠くなるの。
運転は嫌いじゃないんですが、どうしても眠くなる。
運転中に意識を失ったことは数知れず。
それでも奇跡的に無事故です。
だからといって、今後も無事故でいられる保証はないため、
無理をしないようにはしています。
やばいもの。

嫁よ、いつもありがとう。


23日(火)   「そうだ京都へいこう vol.1」

土曜日の仕事中に、一通のメール。
嫁さんから、「京都の博物館で天文系の展示がされている」というもの。
かに星雲の元となった超新星爆発を記した『明月記』の実物展示が今月末までなんだそう。
博物館で天文系の展示?  てか、京都っ?!

日曜日は床屋にでも行って、月曜日には鍼でも打ってもらって、なんて考えていたところだったので、
前置きのない、突拍子もない話に現実味も感じないまま、
日月は連休だから、行こうと思えば行けると応えました。
嫁さんは月曜日のみの単休でしたから、難しいだろうと思いながら。

また嫁さんからのメール。
月曜日の日帰りでもと思っていたようでしたが、博物館ですから、やはり月曜日は休み。
そりゃそうだ。いきなりは無理よ。

なんて思っていたら・・・・・・。
なんとか職場に交渉をして、日曜日の休みをもぎ取ったとの連絡。

てっ?!

いけちゃうじゃんけ。

とゆーことで、急遽宿を確保し、日曜日の朝に出発したのでした。
実に、2009年2月以来の京都。あれは、結婚前でしたよ。
そして、あのときはバスでしたが、今回はもちろん、車です。

我々の旅には珍しく、気持ちのいい晴れ。
前日も、この朝もすっかり肌寒い山梨でしたが(最低気温6度でした)、今日の京都は27度まで上がると。

暑いよ!

半信半疑のまま、中央道を西へ。
京都まで、休みながらで5時間くらいですかね。
交通安全運動もやっているので、目立たないように走りましたよ(笑)。

ふと、対向車線の異様な光景が目に入りました。
車の屋根らしきものがこちらを向いています。
てことは、つまり横転?
そこから先は、ずらっと長蛇の列。

いつまでたっても列。

まだまだ列。

5分走っても列。

完璧な渋滞じゃん。

 

下り線の方は、至極順調に走れまして、
京都東インターで高速を降り、一路博物館へ。
大学付属の博物館のためか、駐車場がありません。
なので、近隣のコインパーキングを探しながら会場へと向かいます。

京都の街中にあるコインパーキングは、
建物の隙間や空き地などを活用しているため、数は多いのですが、収容台数が少ない。
で、さすが京都、いたるところが観光名所ですから、
「こんなところでも止められるだけいいでしょ?」
みたいなところにも駐車場があります。
本当に住宅地の中や、マンションの敷地内にもあるんですよね。
そんなスペースになんとか車を止めて、会場まで徒歩。

本当に暑かった。
山梨を出るときには、なにを着ようかと考えていたのに、
上着を羽織るどころか、シャツの袖をまくりました。

 

博物館の中は、大学の研究がフィードバックされているからか、
展示数は少ないですが、ボリュームはなかなかのもの。
通常展示も、売店も十分に面白かったです。
そして、お目当ての『明月記』。
まぁ、実物を見たところで、読めませんよ、あの時代の文字は。
でも、その時代の文化人のやり取りが垣間見られたのは、なんかよかったですね。

博物館を出て、京都の昼下がり。
朝一でおにぎりを食らい、道中は眠気覚ましのあたりめを口にしていますので、
完全な空腹ではない。
けども、なんか食べたい。
しかし、眠くもある。
答えを出せないまま、ひとまず宿に向かうことにしました。
スマホのナビは角を曲がる度に現在地を見失うため、途中のコンビニで買ったガイドブックの地図ともにらめっこです。

ふと、嫁さんが交差点名を「しじょうからすまる」と読みました。
いいえ、「四条烏丸」は「しじょうからすま」です。
「からすま? 『る』はどこいったの?」
知らんよ。でも、そう読むんだもの。

今日のお宿は、全国チェーンですが、さすが京都、高いビルではありません。
てゆーか、ホームページで外観を見ていなければ見落とすところでした。
ほぼマンションです。
そして、表通りに駐車場がないということは、凄く狭い一方通行の道を通る裏側の通りに、その入り口があるのが当たり前。
おっかなびっくり車を向かわせますと、
民家の前をすり抜けて、駐車場入り口の表示がありました。
中に進むと、骨組みむき出しの立体駐車場。
係の方はいませんでしたので、フロントにチェックインの手続きに行って、車も無事に駐車場へ。

私は3度目の京都になりますが、行っていないところは山ほどあります。
その中から今回チョイスしたのは「祇園」。
宿を出てしばらくは徒歩。そこからバスに乗り、そのまま祇園へ。
もう、どこもかしこも人だらけですよ。
日曜日の夕方なのに、ほんとに凄い。
まずは八坂神社。

 

なんでしょうね、この混雑は。
そして、やはり欧米系の方も多い。
さすがは千年の都。

軽くぐるりと境内を回りまして、さらっと京都の町へ。
どこをどうやって歩いたものか、縫うように縦横無尽に歩き回りまして、
暮れなずむ祇園の賑わいを味わいましたよ。
老舗カメラメーカーのショールームにも立ち寄りました。
買えませんけどね。
ええ、ええ、目の保養です。

 

 

食事は、京都ですから、やはり「おばんざい」でいきたい。
一軒、居酒屋風の店で、当然おばんざいメニューもあるところを候補としました。
その横には、フィンランド・バーなるものもあり、嫁さんがキュンキュンしています。
しかし、時間帯はまだ早い。
ということで、うろうろとし続けまして、
ようやくよさげなところを見つけました。

 

ほっこりしますね。
量も控えめで、凄く健康的。
けれど、だからこそ、一日歩き回っている我々には、いささか物足りない。
さぁ、次だ。
今の食事が、動物性たんぱく質が全くないものだったので、
やはり少しはこってりしたものにいきたい。
けれど、チェーン店のような居酒屋では、京都で食べる甲斐がない。
うろうろとしながら、先ほど当たりを付けた店にも足を向けましたが、
嫁さんはそこまで入る腹ではないようで、もう少し歩くことにしました。
祇園を離れて大通りを渡り、北側のエリアへ。
こちらもまたいろいろな店が並んでいます。
特に鴨川沿いには、季節限定の納涼床がずらり。
そして、川岸には、カップルや友達連れが、ほぼ等間隔に腰を下ろしています。
明日は平日だってのに、この賑わい。みんな凄いね。

 

京都の風情と雑踏を味わいつつ、さらに街並みの中へ。
飲食店や店が並ぶ市場が近くにあるはずなので、そこをめがけて突進。
が、その手前が大賑わい。
アーケードというか、地下街みたいな賑わいで、その勢いにビビりつつ脇道に入りました。
ここがお目当ての市場通りのはずだけど・・・・・・、あれ?
なんか閑散としてる。

終業? 閉店?

まぁ、考えてみれば、市場と名前のついているエリアですので、
そんなに遅くまではやっていないわけですよ。
当たり前っちゃあ当たり前でした。
立ち食いの寿司屋もあったんですけど、一度通り過ぎてぐるっと回って戻ってきたら、もう終わっていました。

さあ、どうしよう。
ここまできたら、なんか食わないと気が済まない。
とりあえず、宿の方向に向かいつつ、ピンと来る店を探します。

歩きながら協議をした結果、

 あまりこってりとしたものはつらい:焼き肉など
 生魚はいきたい気もするが、海沿いでもないので、まぁ無理に食うこともないかな

ということで、軽くぱぱっと食えて、量の調整ができるもの・・・串物辺りに絞れてきました。
そして、ちょうどよさそうな店があったんですよ。
フリーペーパーが店頭にあって、それを持っていけば割引になるという店。
メニューを見ても、ちょっとくすぐる感じで。
で、2階にある店へと昇って行ったのですが、あいにくと満席。
あっさりすごすご退散。

歩きに歩きまくりまして、気が付けば宿まですぐそこという場所までやってきてしまいました。
そこで見かけた2軒のお店。
目の前には串焼き屋さん。串焼き、ねぇ。
なんとなく違う。
で、道を渡ってもう一軒の店へ。
こちらは串カツ屋さん。
いいじゃない。決定。

 

串カツが普通に旨い。
小さなお店で、いわゆる名店ではないのでしょうけど、
ほっこりとするお店でした。

腹も膨れまして、気持ちも落ち着きまして、ここまで来たら、あとは歩くだけ。
ものの5分程度でお宿に着きました。
さ、風呂入って寝るよ。


9日(火)   「中秋の名月 その後」

身延山の観月に合わせての、FMラジオ局主催の中秋の名月を見る会でした。
が、結局時間内に晴れることはなく、
終わった直後に月が顔を出すという、
まぁ、この世界にいればよくある展開になりました。

メインは番組パーソナリティのDJと、ウチの嫁。
私は、アシスタント・旦那ということで、『AD』と相成りました(笑)。

来月の皆既月食でも、またお手伝いです。

8日(月)   「中秋の名月」

本日は中秋の名月。
現在曇りがちな昼下がり。
イベントで身延に向かいます。
どうなるのでしょうか。