2016年1月

25日(月)   「案の定」

昨年6月にオープンした、南アルプスの施設。
経営破綻だそうです。
市は7億円の融資をしていたそうです。
そして、破綻したそうです。

まぁ、あえて言うならば。

だよね。

それだけです。


23日(土)   「街に住む野鳥」

生活の中で、身の周りに鳥がいることには気づいている方は多いと思います。
中でもスズメ、カラス、ハトは、三巨頭といってもいいでしょう。
しかし、彼らの生態について、どこまで知っているかというと、結構曖昧なのではないでしょうか。

『身近な鳥の生活図鑑』
著:三上修  出版:ちくま新書

我々の傍に寄り添っていると言ってもいい野鳥たちの、素顔の一部が記されています。
身近でありながらよく知らない、彼ら。
身近すぎるからこそ、「野鳥」として扱われず、研究対象とされてこなかったため、
「そういえば、どうしているんだろう」
という疑問に、筆者自身の観察研究の結果から一つの回答を提示しています。
そして、彼らの暮らし方から、我々人間の歴史もあぶり出そうとしています。
こう書いてしまうと、面倒くさそうな本に思えてしまいますが、
単純に面白かったですね。

植物と違い、動物は観察が難しいです。
動物園などで飼育する種ならまだしも、
スズメ、カラスなんて、展示されていても人気出そうにないですもんね(苦笑)。
だからこそ、地道に観察を続けることが大事ですし、
その反面で、時間がかかればかかるほど、彼らの住むエリア=人間の居住地の慌ただしい変化のために、
彼らも変化をすることを要求されますから、
一つの回答だけでは追いつかない多様性も生まれることと思います。

「なんだ、スズメの話かよ」
と思わずに、
バードウォッチングをする方には、なおのこと手に取っていただきたいかなと思います。


21日(木)   「中止」

今日はソムリエ路上試験のはずでしたが、
先日の雪の影響で、試験会場の状態が、お客様に安全に星を楽しんでいただけるものではないと判断され、
中止になりました。

行く気満々で支度を整えていた嫁さんが、一番ガッカリしていました。


19日(火)   「雪をよけて」

嫁さんが所属する団体の研修会が静岡で行われるというので、
雪の富士山を少しでも早く抜けようと、
17日の夜に出発。
ざかざか降る雪の中を潜り抜けて、三島で宿泊をしました。

雪の状況を調べてみると、中央道がストップするなど、結構えらいことになっています。
早く抜けられたことで、自分たちの安全は確保できましたが、
家の周囲がどうなっているかと考えると、気が気ではないのも事実。
なんともいえない気分のまま朝を迎え、研修会場である焼津へと向かいます。

一度、さかなセンターに寄りまして、
昼食をとったあとで、会場入り。
嫁さんは早速挨拶回り。
私はほぼ完全に部外者ですが、顔なじみの、ソムリエの講師の姿もあり、こっそり会場内に入りました。

星空観望会は全国各地で、様々な方法で行われています。
施設に合わせ、機材に合わせ、個人のやり方で臨機応変に。
ですから、ひな形なんて、あってないようなもの。
正直な話、マニュアルなんて作れないですよ。
でも、次世代に技術(情熱なども含む)を継承するためにはなんとかしなきゃいけない、と思ったかどうかは分かりませんが、
ある施設の方が、自身の施設でのやり方を、結構なボリュームのテキストまで作って発表されていました。

・・・・・・まぁ、こういう書き方でニュアンスは伝わると思いますけども。

この団体って、そういうもんだったっけ?

発足の理念は
 情報交換
です。
研究発表なども考えられていたようですが、それも含めて、各団体がどのように運営をしているかということの、
情報交換の場として発足したはずなんですね。
それが、ただのセミナーに成り下がっています。
しかも、それを聞いているのは、そんなこと百も承知な、全国各地のベテラン担当者。

部外者ながらに、「これ、意味があるのかな」と首を傾げてしまいました。

もしそのスタンスで続けていくのであれば、
各団体が持ち回りでやり方を発表していくべきでしょう。
しかし、そういうことでもなさそうです。
これが、星のソムリエの講習であるというのであれば、大事だよねぇと頷けたのですが・・・・・・。

嫁さんも、実は発表の時間を振られていました。
発表者がいないのでやってくれと頼まれたみたい。
なので、先日の合宿の話と、そのスタンスを発表。
受けが良かったみたいで、途中しきりに頷いている方もいました。

嫁さんの発表が終わったところで、我々は退場。
「喋り逃げ」状態で浜松へ。
というのも、実は嫁さん、砂丘で写真が撮りたいと。
今回の静岡行き、本当の目的はそれでした。
休みが取れて、研修もあったので、ついでに合わせちゃった、というところですね。
幸い、昨夜の雪や雨を降らせた雲は、夕方にはすっかりとなくなりまして、
綺麗な青空が目の前に広がっています。

スマホナビの指示に従い、砂丘へ。
正面に砂丘があるようですが、さて、入り口はどこ?
目の前に見えているのは入口じゃないのかしらん。
導かれるままに右折。
ナビは、その先で曲がれと言い続けていますが、道がありません。
よく分からないままに、ずーっと先まで連れていかれたので、
諦めて、先ほど見つけたところから中に入りました。

入れんじゃん。

てなわけで、無事に到着。

砂丘というのでどれほどの迫力なのかと思っていましたが、
まぁ、砂浜ですね。
ちょっと傾斜のある砂浜です。
現地の人には怒られるかもしれんけど。

車から機材を下ろして、薄暗くなり始めた砂浜に下りました。
それにしても、風が強いです。
砂がばしばしと体に当たります。

カメラ、大丈夫かな。

ひとまず三脚を立て、適当に撮影。

 

山梨だったらすでに暗くなっているところで、
ここでは山がないので、明るさの残る時間が長いです。
夕焼けもきれい。

 

なかなか見たままの感じには写ってくれません。
いろいろホワイトバランスをいじりながら、こんなもんかと。

 

夕暮れとフォーマルハウト。

さて、ちらほらと星が見え始めてきたのですが、
強い風のせいで、雲まで運ばれてきました。
西の空に、でっかい塊が浮いています。
これがじわじわと、まさに狙おうと思っている東の空への浸食を始めています。

やめて〜〜〜〜〜!

 

それでも、負けずに待っていましたら、なんとか晴れ始めてくれました。
しかし、私の機材では、ここで試合終了。
APSサイズの画角では、これ以上は頑張れません。
これで、ぎりぎり、ですね。

 

今回、食べ物の話は少なめですが、
きっちりおいしい魚を食べてきました。
ついでに、ピザも食べてきました。
このお店、ホームページはないようで紹介しづらいのですが、
実においしかった。
なによりびっくりしたのが、グラスワイン。
普通、グラスワインて、ついでもグラス半分ですよ。
それが、こちら、注ぎ始めて、まだ止まらない、あれ止まらない、まだ注ぐの?
てな感じで、表面張力で膨らむまで注いでくれました。
本当にびっくり。
南アフリカのワインでしたが、おいしかったですねぇ。
あの店に行くために、浜松に行きたいくらい。
翌朝に入ったコーヒー店もよかった。

いろんなところで、いろんなおいしい店に出会える幸せ。
浜松も恐るべし。


14日(木)   「古墳」

武田信玄くらいでしか歴史の表舞台には立たない山梨ですが、
意外にも、古代遺跡は数多くあります。
私の住む北杜市にも、縄文時代の集落跡があったりしますし、
実は、県内では、古墳と呼ばれるものも発見されています。
最大級のものは甲府で発見されていまして、これが東日本でも最大級の前方後円墳だそうです。
その他にもいくつか古墳が見つかっていまして、
その一つが、笛吹市にあります。
公園として整備され、リニア実験線の姿も見られる桜の名所として、地元ではそこそこ知名度のある場所。
そんなところに、暗くなってから、ちょろっと行ってみました。

嫁さんは、以前から来てみようと思っていたらしいです。
しかし、ここに独りで来るのは、なかなか。
だって、古墳といえば遺跡だと思えますけど、要は墓地ですからね(苦笑)。

地球照も美しい月に照らし出された、小さな丘。
夜景スポットにもなってしまっていて、街の灯りが非常に眩しいので、
さすがに、街の方向は撮影しませんでしたが(合成をすれば仕上げられなくもないですが)、
そちらを背にして、昇るオリオンを撮影。

 

EOS50D ISO800 15秒
SIGMA20mm F1.8 開放
kenkoプロソフトンA使用

階段を上った先に浮かぶオリオン。
古代から蘇りし英雄、といった感じでしょうか。
月明かりで、小高い丘などは綺麗に出ましたが、
街灯りが物凄くかぶってきてますね。

古墳だけに、仕上がりは、ぼちぼちでんな。


11日(月)   「外部電源」

今のカメラは、絶対に電源を必要とします。
なので、充電池は複数持つことが当たり前なのですが、
純正の電池は高いです。
かといって、互換品には当たり外れも多く、
しかも、さほどもちもよくありません。
私の場合、先代のカメラで使っていた電池は、
メモリー効果の影響で、まったく使い物になりません。
スナップ程度であれば別ですが、長時間露光やインターバル撮影では、ものの数分、長くても数十分で終わってしまいます。
純正のアクセサリーとして、ACから電源がとれるものもありますが、やはり高価です。
車載バッテリーなどから電源を取るアクセサリー(カプラー)も、やっぱり高いです。
なので、悩んだ挙句、作ってしまえという結論に至りました。

メモリー効果で使えなくなった電池をばらす。
中のリチウム電池を外す。
+極と−極に配線をつなぐ。
赤道儀用の12Vバッテリーからの配線を、コンバーターにつなぐ。
 ※ここで、12Vから8Vほどに落とします
コンバーターと、改造した自作カプラーをつなぐ。

これで完成です。

恐る恐る、先代のカメラにセットをして電源を入れてみました。

おぉ、無事に起動した。

シャッターも普通に切れます。
一応、成功したようです。

さて。

視線の先には、現行のカメラがあります。

これで試してみる勇気が出せるかどうかだな。


10日(日)   「合宿&観望会」

9、10日と、嫁さんが所属する星空○団の合宿がありました。
私は所属していないのですが、
山梨で行われることと、車が必要だということで、アシスタントとして参加をしました。

9日、昼頃に韮崎で集合。
総勢12名。横浜や川崎、広島から来た強者もいます。
市民交流センターの研修室で公団の趣旨と望遠鏡の使い方の座学及び実習。
場所を移して、甲斐市のショッピングモール入り口前で、正味一時間ほどのまちかど観望会の実施。
観望会とすると、ショッピングモールの前は照明が明るすぎて、まったく適していないのですが、
星の見えるところ=人のいないところですから、
そんなところでやっても、誰にも見てもらえません。
望遠鏡や双眼鏡に触れたことのない方を対象にし、
目では見えていないものが道具を使えば見られるということを知ってもらうこと、
そして、灯りがなければ、肉眼でも十分に見られることを意識してもらうこと、
これが第一の目的ですので、目では見えていない天体を導入するという高難度のスキルを要求される、
主催側には、なかなかにスパルタな観望会です。

この団体は、公団という呼び方にはしていますが、組織ではありません。
個々の経験者が、手弁当でそれぞれに活動をする際の肩書というのが、一番しっくりくる説明でしょう。

個人で活動をするのもいいのですが、
例えば、駅前で観望会をしようとします。
その際には、道路の使用許可を取らなくてはなりません。
となると、個人名では、書類が通らないことがほとんどです。
でも、そこに団体名があると、なぜか通るといいます。
多分にお役所的な考え方なのですが、
やはり、「○○に所属をしている」という肩書があると、個人名だけであるよりは信用がされやすいもののようです。
また、個々の本職の所属を表に出すのはちょっと、というケースもあります。
例えば嫁さんはホテルの出入り業者ですが、
外で観望会をするときにはホテルは関係ありません。
そんなときに使える肩書がコレ、ということ。
非常に便利使いのできる肩書なのです。

組織ではないので代表者もいません。
会費もありません。
規則もありません。
でも、ルールはあります。
「他人に迷惑をかけないこと」
そして、
「星空を楽しんでもらうよう努力をすること」。
そのためには、「手段は選ばない」そうです(笑)。

おかげさまで、両日とも晴れてくれて、しかもさほど寒くもなく、
合わせて100名の方くらいには見て頂けたんじゃないでしょうかね。
初日の夜には、清里の宿泊所で、夜半から晴れた空を見られたというし、
2日目には、ソムリエ講座でお世話になっている、臼田の施設にもお邪魔させて頂いたし、
参加者には有意義な時間を過ごしてもらえたのではないかと思っています。
私が最年長、最年少は17歳と、年齢差はありましたが、
まぁ、年長者として、経験者としての務めは、少しは果たせたかなと。


5日(水)   「がっかり」

1月4日といえば、年明け一発目の天文現象、しぶんぎ座流星群。
今は亡き、へきめんしぶんぎ座を放射点とする流星群の極大日です。
しぶんぎ群はピークが短く、
今回は4日の17時が極大とあって条件はよくありませんでしたが、
とりあえず、撮影にトライ。
3日はオリオンを中心に、構図的にいい状態で臨んでボツ。
4日は、西側にカメラを向けて、景色をほんのり入れつつトライ。
計980枚の撮影枚数の中で、
前半の方で小さいものが一枚。

 

右端のものが流星。左は飛行機です。

さらに画像を見ていくと・・・・・・ピンボケ?!

なんで?
このレンズはピントストッパーがあるから、ずれるはずないのに、
なんで??

そのときに思い当りました。

撮影を始めたときには、気温も高く、夜露の心配もなかったので、
カメラになにもしていなかったんですね。
で、最後の撮影の段になって、
これで朝まで放置しておくんだからと、ヒーターを取り付けて、レインコートをかぶせたのです。
恐らくは、そのときに解除してしまったんでしょう。
そして、よりにもよってそんな中に、
恐らく、これまでの撮影の中で、構図、明るさともに会心であったであろう流星の姿が。

 

・・・・・・。
がっくし。


1日(金)   「賀春」

昨年末、最後の収録の際に、嫁さんとラジオパーソナリティとで、
「初日の出を見ましょうか」
という話をしていました。
昨日の日中に、百貨店での絵画展でご一緒したときに、「起きられたら行きます」という話でまとまりまして、
昨夜、除夜を鐘を撞いた後に寝て、
夜明け前にラジオ局へと、眠い目をこすりながら向かいました。

 

道すがらの富士山。
晴れですね。
いい天気です。

FM局に着きますと、
すけすけスタジオの中で、風邪っぴきのパーソナリティが喋っていました。
こちらに気付いたので、手を振って会釈。
ちょうど、女性のリスナーさんも一人やってきて、
我々3人とパーソナリティ、ディレクターで、
建物の間から見え始めた初日の出を拝みました。

 

年が明けましたね。

ごく普通に、次の日になっただけです。
日常の時の流れの中の、なにも変わらない一瞬の出来事です。
でも、我々日本人にとっては、区切りのひとときです。

皆様にとって、いい年でありますように。