2017年12月

31日(日) 「年末強行軍 vol.3」

大晦日。
昨夜は調子を崩していた嫁さんも復活。
さぁ、今日も張り切っていきましょう。

大晦日ということで、さすがに休みのお店も増えてきますので、
お店選びが重要。
また、今日香川を離れなければなりませんので、
高松など離れたところにいくのも厳しいです。
必然的に、今いる琴平や瀬戸大橋のたもと坂出を含む中讃の西讃寄り辺りがターゲットになります。

ちなみに、中讃は「ちゅうさん」、つまり讃岐=香川の中央部、
西讃「せいさん」は香川の西部ということです。

まず決めたのは善通寺付近。
そこからまんじゅうのおいしい鳥坂(とっさか)辺りを攻め、
引き返して丸亀辺りでシメという感じ。

午前9時というと開いているお店が増え始める時間帯ですが、
すべてが開いているわけでもないという時間帯。
ガイドブックで目星を付けるも、オープン前にぶち当たります。
行ったことのないところがいいねぇということで、決めた1軒目。

ん?
道が違う?
地図ではこの通り沿いに・・・・・・。
別の地図を見ると、一本左に道がある!
「そこ左!」

まったく、地図の精度の低さにやられるとは。

 

チェーン展開をしているお店で、ということは、定評があるということ。
どちらかというと、なんとなくそういうところは避けていましたが、
やっぱりうまいですね。

 

あまり量を食べずに次へと思っていたのに、
いりこの天ぷらなんて見つけて、
思わず手に取ってしまいました(苦笑)。
自分の食欲と好奇心が恨めしい。

それじゃあいつもの酒饅頭を、と鳥坂へ。
立派な構えの門を持つ善通寺を横目に国道へと向かい、
見慣れた道を西へ。

ただ、まぁ、大晦日ですからね。
予想はしていましたよ。
休業日。
ですよね。
小さな饅頭屋です。
酒饅頭しか置いていないんです。
餅とかがあれば、正月用に店を開けているかもしれませんけどね。
てことで、そのまま通過。
この先に、丼からはみ出る木の葉型のてんぷらを出す店があるので、
そちらへ。

・・・・・・うん。
休みだね。

んじゃあ、その先。

映画『UDON』の監督の弟さんが営業しているというお店へ。
国道から脇に入り、ひたすら進んでいきます。
数年前から気にはしていたものの、こちらのエリアに来ることがなかったので、
この機会に、やっと行ってみようかと思ったのですが。

・・・・・・ない。

なんで?

今年発行のガイドブックに掲載されているのに、
明らかに場所はこの辺なのに、
それらしいものが見当たらない。

行きつ戻りつで見つからないので、諦めました。
(後で調べたら、5月末に東京へ移転していることが分かりました)

じゃあじゃあと国道に戻ってさらに西へ。
で、脇に入りまして、やっと2軒目。

 

 

こちらはかまたま。
やっぱりオプションをとってしまいますなぁ。

もう、おなかいっぱいですよ。

私はね、これでもういいかなと思っていたのですが、
嫁さんが
「昨日2杯しか食べなかったから、今日は3杯いく」
と宣言。

そ、そっすか。

戻りながら探しましょうか。
国道を戻りつつ本を見ていると、まさに都合よく、国道沿いに1軒あったのですが、
近くまで行って指摘されました。

「前に行ったね」

で、ですね。

じゃ、じゃあ、その先を曲がっていきましょう。
海に向かって進むと、何軒かあるみたいだから。

というわけで、こちら。

 

最後は肉カレーをいただきました。
腹いっぱいだというのに。

 

嫁さん、最後のかけうどんでご満悦。
さぁ、それじゃ坂出から本州へ戻りましょう。

あぁ、瀬戸大橋の与島には寄っておきましょうか。
来た時、ほとんど死んでたもんね。

混んでますな。
さすが、大晦日。

実はねぇ、気になっているものがあったんですよ。
タオルの名産品、今治タオルを作る際に余った糸で織りあげたというタオル。
サンプルがとても気持ちよくて、
でも、使うこともないかと買わなかったんですが、
やっぱり、心残りだったんですね。
だもんで、買っちゃいました。

 

現場はすごく混雑していたので、
帰ってきてから撮りました。

余りの糸なので、色がパッチワークのようです。
一つとして同じになることはないそうです。
そんな色味もいいですね。

じゃ、改めて本州へ。
ここからは私が運転です。

山陽道で岡山を抜けて、兵庫へ。
今日のお宿は姫路。
実家にいた頃も含めて、大晦日を旅先で過ごすのは初めてです。

インターを降りて、下道で姫路の街へ。
結構入り組んだ道を行くんですね。
ぐるぐると回って、駅前にたどり着きまして。
駅前のロータリーをぐるっと回って、ホテルの契約立体駐車場へ。
そしてチェックイン。

さ、夕食場所を探すついでに、ひとまず散歩しましょうよ。

やっぱり賑わってますね。
てゆーか、いろいろあんじゃん。

以前、姫路駅前に来たことのある嫁さん。
なんにもないという印象だったようなのですが、
駅ビルにも飲食店があるし、
それこそ、年越しで賑わっていますよ。

「あれぇ?」

あれぇって・・・・・・。

まぁ、目の前のことが現実ですから。

エキナカ、面白いですな。
アンテナショップ的な物産店にフードコート。
外には飲食店。
目移りしますな。

ざーっと流しまして、駅の北に抜けました。
広いですね。
そして、道の抜けに

 

うーん。

先ほどホテルで、
飯の写真を撮ると思って、レンズをマクロ仕様のズームに変えていました。
なので、望遠側が少し弱いレンズになりました。
こういうものを撮ることになると、まったく想定していませんでした。
なので、うん、微妙。

ま、いいか。

そのまま歩き始めました。
駅北側の広場。
本当に広いですね。
「ここで観察会ができたらいいね」
どうしても、そういう視点になりますな。
もちろんかなり明るいですが、これだけ広くて人の行き来が多いので、
やれたら楽しそうです。

そんなことを話しながら歩いていましたら、
なんか、変なにおいが。

ガス臭い・・・・・・?

広場を抜けると消えました。
本当に一角だけ。
漏れてるんじゃないよね。

気を取り直して歩き始めましたが、お、アーケードが。
ちょっと行ってみましょう。

こんなところがあったんだなぁ。
いろんなお店、いろんな看板を見ながらイメージを膨らませて夕食に備えつつ、
お城の前までやってきました。

 

高校の修学旅行以来、27年ぶり。
そういえば、あのときは駅からお城までまっすぐ来ました。
途中、駅近くの喫茶店みたいなところに入った記憶が。
ある意味無機質なくらいにビルがまっすぐそびえ、壁のように並んでいた印象があります。
夜なので、その部分の印象はずいぶん違いますけども。

道向こうからですけども、ひとしきりお城を鑑賞しました。
その横の神社は、これから明日にかけて混むんでしょうね。
朝になってから、明るい時間帯にお城をなんて、絶対にとんでもないでしょう。

ぶらぶらと歩いてきましたが、ピンとくるお店がなく。
お店自体は結構あるんですね。
客引きもあります。
メニューが店頭にあるところを見ても、良さそうかなとは思うのですが、
ここにしようかというところまでにはいかないです。
なぜなんでしょうか。

よく分からないままに、結局駅まで戻ってきてしまいました。
試しに地下道に降りてみましたら、地下商店街につながっていました。
そこから百貨店の地下食料品街に。
もう営業終了間近で、物凄い熱気。
専門店も食料品も、生鮮品は半額のおつとめ品。

昨日に続いて、今日も部屋飯決定。

鮮魚コーナーを見ますと、もうもう、何人盛か分かりませんが、
すべて半額。
ただ、二人では食いきれない。
そんな中で、ちょうどいいサイズのものがありました。
「これいいじゃん」
と手に取ったのですが、なぜかそれだけ3割引き。
元が高いので、若干割高感があります。
だめだね、といったん手を離したのですが、
サイズ感が一番いいので名残惜しい。
それに、営業終了10分前で、これだけが3割引き。
シールが一枚なのはなんかおかしいんじゃないかと。
他の大きい奴は、半額シールの下に、もう一枚シールがあるんですよ。
それが、きっと3割引きのシールなんですね。
嫁さんが、
「店員さんに訊いてみるね」
とすぐそこで声がけをしていた店員さんたちのところに。
そうしたら、慌ててシールを貼っていましたよ。

貼り忘れたのね。

おかげさまで、売れずに残っていたわけですから、これはいい出会い♪

生野菜をほとんど食べていないので、サラダを手に取り、
併せて白飯をと思ったのですが、
ぐるぐる回っても、白飯やそれに近い弁当も見当たらない。
その辺はコンビニにすることにして、いったんお会計。
で、コンビニなんですが、白飯がない。
パックのごはんはあるのですが。
もう一軒でもやっぱりないので、シラスご飯としおむすびを買いまして、
こちらも営業終了寸前のフードコートで姫路おでんをテイクアウト。
それが出てくる間に、嫁さんがドリンクを買いにコンビニに戻りました。
おでんを待ちながら、店頭のドリンクメニューを見ていた私。
日本酒の小瓶も扱っているみたい。
どれがいいのかなと思っているうちにおでんが出てきまして、
受け取ってそこを離れたものの、日本酒の誘惑に抗いきれず、
私もコンビニへ。
地酒はありませんでしたが、小瓶を一つ購入しまして部屋に戻りました。

 

大晦日に、旅先で、ホテルで部屋飯。
なかなかしない決断ですね。

しかも、今までしたことのない年越しをということで、
年越し前の22時に就寝。
まぁ、見たいテレビもありませんでしたし。
見たいと思った『孤独の〇ルメ』は、こちらでは放送局がありませんでしたし。
なので、寝てしまいました。

まあまあ、こういうのも我々らしいでしょう。

一年ありがとうございました。


30日(土) 「年末強行軍 vol.2」

今日もうどんです。

まずは、このうどん遍路を始めた2007年に訪れて以来の、大根劇場へ。

 

リニューアルをして、入口を変えたそうですが、
たたずまいは変わらず。
あのときは、自販機の変なところにカエルが潜り込んでいて笑えた、なんてことを思い出しながら店内へ。

 

相変わらずの大根劇場。
すりすりしていただきましたよ。
いやいや、うまいですな。
調子に乗っておでんまでいただいちゃって。

・・・・・・べふっ。

お次は、高松市街地。
ちょっと・・・・・・というか、だいぶ変わったうどんを出しているお店があると。
たこやきうどん。
出ているんですよ、ガイドブックに。
となると、まぁ、見てみたくなりますわな。
お店には駐車場がないというので近くのコインパーキングに止めまして、
徒歩で伺いました。

 

たこ焼き屋の風情がありますなぁ。
てゆーか、このご時世、値段を下げましたって。
凄いっす。
店内は狭く、基本的にあまり飲食を提供するスペースがありません。
・・・・・・というか、なんだろう、ディスプレイが場所をとっちゃって(苦笑)。
そして、これがうわさのたこ焼きうどん。

 

まんまやん!
お店の看板にある、あげたこ焼きがのっかっているんです。

もう一つ。驚愕の

 

たい焼きうどん。
まんまですやん!

昨今流行りの、〇〇映えですか、いけるんじゃないですか?

もう、本物です。
あんこの入った本物。
でね、そんなに悪くない。
うどんは普通においしい。
ただ、ダシを吸って、皮がグズグズになるので、
それはそれと楽しめるかどうか、だけですね。

山梨からうどんを食いに来たと聞いて驚いた店主さん。
また新しいメニューを考えますと意気込んでらっしゃいました。
今度はどうやって驚かせてくれるのでしょうか。

さぁ、結構おなかいっぱいですよ。
少し歩きましょうか。

商店街を外れたエリアを歩くことは滅多にないので、
ちょいとぶらり歩き。
商業エリアでも観光エリアでもないので、
ただ住宅地を歩き、お茶の広告でラッピングされた琴電にはしゃいだくらいで、
本当にただ散歩をしました。

あぁ、そうそう。
ワンポイントと言いますか、他のエリアの方はびっくりするかもしれないので、
プチ情報を。
この辺りの方は、踏切で一時停止をしません。
なぜなら、この辺の踏切には信号があるから。

 

分かりますかねぇ、画面右と中央左寄りのところに赤信号があるのが。
これ、電車が来ないときは青なんです。
だから、この信号に従えばいいと。
まぁ、だから交差点と同じなんですね。
調べてみたら、東京にもあるみたいですね。
踏切で、一台一台が一時停止をしていたらとんでもない渋滞が起きるから、
必要なときだけ赤にして止めればいい。
物凄く効率的です。
全部の踏切がこうなるのは、まぁ無理なんだろうなと思いますが。

見ていると、踏切でもたつくのは、やはりエリア外のナンバーが多いですね。
迷うんですよ。
踏切だから、止まらなければと反射的に思うんですけど、
周りの車が止まらないから、どうすべきか悩む。
信号の存在に気づいていないんですよね。
まぁ、ガンガン飛ばすような道路でもなく、車線も多いので、
それで事故が多発するということはなさそうです。多分。

まだ満腹感がおさまらないので、
もう少々レク。
実は、亡くなった祖母の遺品の中に、
四国八十八カ所の納経帳がありました。
一般的には御朱印帳と呼ばれるもので、
お寺でお経を収めて印を押して頂くものなのですが、
徳島のお寺を数カ所回っていたらしく、いくつか御朱印が押されていたんです。
で、四国に行くのは家族の中で自分だけだったものですから、
それを預かったんですね。
なので、どこかお寺に行ってみようと。

御朱印をいただくことを「レク」と言ってしまうのは、自分でもどうかと思いますが。

嫁さんは、ミッション系の女子高に通っていたし、
教会学校にも通っていた経験があるので、
あまり仏教やお寺には興味がないそうです。
なので、一か所だけ訪ねることにしました。

ガイドブックも買いましたが、車で走っていれば、
だいたい「〇〇番札所 〇〇寺 〇〇km」という看板が出ていますので、
それに従っていけば、おおよその場所まではたどり着けます。
ただし、やはりピンポイントでは難しい。
あっちかこっちかと軽く迷いながら、細い路地を進んでいって、なんとか辿り着きました。
大きな駐車場に止めると、すぐ後に、遍路姿のライダーさんが。

きちんとお遍路をしているのでしょう。
立ち居振る舞いが、本物です。
普通の格好に納経帳だけ持っているのが恥ずかしくなるくらい。

 

住宅地の中に立つ一宮寺。

当たり前の話ですが、半ば観光資源化されている八十八カ所とはいえ、
お寺なので、お墓参りをしている方もいます。
お遍路で回る方の他にも、お参りする方もいます。
お寺として地域に根付いているんだということを実感しました。

納経堂に伺うと、お若い方が物凄い達筆で書いてくださり、御朱印をくださりました。
なんちゃってでさえもないお遍路で申し訳ない。

いつか、八十八カ所、回ってみたいと思っています。

さて、今夜も琴平泊。
同じお宿です。
いったん部屋に戻りまして、作戦会議。
二日続けてお寿司というのは、さすがに懐に厳しいのでどうしようかと。
いくつか近くにお店はあるのですが、
開拓したことがないので、どんなもんかが分かりません。

嫁さんが少し調子が悪いというので、散歩がてら独りでリサーチに。

まず向かったのは、「悦凱陣」の丸尾本店。
一応店頭で・・・・・・ないですよね、やっぱり。
もし買えればと思っただけなので、そこまで強く期待していたわけではないですが、
まぁまぁまぁ。

そちらを離れて、少しこんぴらさん方面へと向かいました。
先に進むと、コロッケがおいしいと評判の肉屋さんがあったりするので、
そういうのを買って、部屋で飲み食いもいいかなと思ったんです。

と。

とある酒屋さん。
その店頭に、「悦凱陣 興 入荷」の文字が。

まじで?

慌てて店に入りましたら、店のおばさんが(自分もおじさんだけど)、
「何かお探しですか?」
と。
「興入荷の文字を見たのであるのかと思いまして」
「あぁ・・・」

ん?

「すべて出てしまいました」

おふっ。

入荷して、そのお知らせを張り出して、
料金表を作っている間に、大方売れてしまったそうです。
残っていたのは、高めの吟醸や大吟醸、一升瓶など。
呑みやすい純米や、人気の「興」などと、四合瓶辺りはすぐにはけてしまったと。

・・・・・・ですよねぇ。

前日に寿司屋で入荷したばかりの「興」を出してもらったから、
あわよくばとは思いましたなんて話をしまして、
一応本当に残っていないかを確認していただいたりして。

・・・・・・ん?

その箱の中身、「興」の一升瓶じゃないですか?

なんだ、あるじゃん、なんて思ったら、
これは常連さん用の取り置きだとか。
正月用に、岡山から自転車で買いに来るんだそうで。

それはいただけないわ。
そこまで楽しみにしている方の分は、分けていただくわけにはいかないわ。

こっちが山梨から来たというと、よろしければとか、本数は伝えていないからとかおっしゃっていただけたんですが、
申し訳ない気持ちで呑んでも、おいしくないですからね。
すっぱり諦めました。
ただ、手ぶらも寂しいので、
凱陣の別のお酒を一本購入。

「長々とすみませんでした」
と頭を下げますと
「お相手してくださってありがとうございます」
なんて、逆にお礼を言われてしまいました。

忘れてるんだろうなぁ、以前にも数回ここで酒を買ってるんだけど。
ま、2、3年に一回くらいじゃ仕方ない。

酒をぶら下げてホテルに戻りますと、嫁さんが少し復調。
結局、目の前のスーパーで適当に買って、
部屋で過ごすことにしました。
で、スーパーに入ったのですが、
またもや調子を崩した嫁さん、
そのまま部屋に戻ってしまいました。
私は買い物を任されて、ぐるぐると歩き回り、
おつとめ品の刺身と白飯(絶対に欲しくなるから)、
嫁さんが復調しなかったらと考えてゼリーやらポカリやらも買い、お会計。
レジを出たところで「味噌汁がほしい」のメールに気づきまして、
サービスカウンターに荷物を預けて再度買い物をして、部屋に戻りました。

嫁さんも、そのころには多少快復していましたので、
風呂を済ませて、部屋呑み部屋飯。
外食するのに比べたら、ものすごくリーズナブルに済んでしまいました。

まぁ、こんなのもいいか。

さぁ、明日はうどんをいただいたら、移動です。


29日(金) 「年末強行軍 vol.1」

身支度を整えて出発。
年末年始で混雑も予想されるため、
早めに出て、余裕を持とうという行程です。

さすがに年末。
車の数が多い。
特に物流を担う大型車が多いこと。
PA、SAが、見たことのない混雑っぷりです。
そして、みなさん、テンションが高め。
運転慣れしていないであろう車がすっ飛んでいく様は恐ろしいの一言。
だからでしょうか、事故やトラブル車もちらほら。
渋滞もちらほら。
「なんでよ?」と思うところでブレーキを踏むんですもの、
渋滞も発生しますわな。

休憩と交代を繰り返しながら関西を抜ける頃に夜が明けていきました。
私がハンドルを握っており、嫁さんが就寝中。
京都を抜ける頃でしたか、
高速と新幹線がクロスするポイントがあります。
タイミングよく、そこに新幹線が通過したその瞬間に、嫁さんの目が開きました。
「しーんかーんせーん!」

びっくりするがな!

たまたま目が覚めただけと言いますが、
あまりのタイミングに驚きました。
さらに驚いたのは、その数分後には、また完全に落ちていたこと。
結局、瀬戸大橋まで目を覚ましませんでした。

与島SAに8時に到着。
順調です。

 

売店が工事中で、規模を縮小して営業。
なにもこんなタイミングでと思わないではないですが、
いろいろ事情もあるのでしょう。

さて、時間帯が早いため、ここのうどん屋は開店前。
最初のひとすすりをどうしようかと考え、
しょっぱなからキングへ向かうことに。
坂出インターを降りて南下、32号線を東に進み、
見慣れたガソリンスタンドで左に入っていきます。

慣れたもんだ。

とーちゃく。

 

オープン間もないためか、まだ列も長くありません。
昨年に比べたら、なんてことのない長さ。
二人してカメラをぶら下げて、列の後ろに並んだのですが、
ふいに嫁さんが
「カメラが軽い」
と言い出しました。
なんのこっちゃと思って聞き流していたのですが、
その直後に嫁さんが静かに絶叫。
「・・・バッテリーがない」

・・・はい?

 

使い切ったバッテリーを抜いたときに、
私はすぐに充電済みのバッテリーを入れますが、
なにを思ったか、しなかったらしいですね。
で、充電し終わったバッテリーを、なにを思ったかまとめて片付けたそうです。
その片付けたやつを置いてきた、と。
で、そこに入っているから充電器もない、と。
新しくバッテリーを買っても充電はされていませんし、
充電器まで買うとなると相当の出費です。
乾電池を使えるようにするにしても、
そのパーツも高いです。

・・・・・・打つ手なし。

「スマホがあるもん!」

とは言っていましたが、しばらく落ち込んでいました。

さ、気を取り直して、うどんです。
やはり年末。
ご新規さんも多いようで、なににしようか延々と悩んでらっしゃいます。
色々ありますからね。
ただ、この店の売りがなにかも知らずに来るって、どうしてなんだろう。
だって、この店に来るということは、
なにかで情報を得たからなわけですよ。
その際には、少なからず、なにかしらの店舗情報があるはずなんですよ。
カーナビで周辺のうどん屋の検索をしただけだとしても、
ここにくるまでに相当数の店があるわけで、
その中で選んでここに来たからには、
選び出した条件が、なにかしらあったはずなんですよね。
なのに、なにも知らない。
なんでなんでしょ。
世間てそういうもんなんでしょうか。
目の前の家族連れは、かまたまと月見うどんの違いすらご存じない。
お父さんは
「俺的には、卵はつぶしてない方がええんやけど」
とぬかしました。
後ろから張り倒してやろうかと思いました。
ゆがいて水で締めずに食べるかまあげうどんに、生卵を絡めるから「かまたま」。
かけうどんに卵を落としているから「月見」。
明確に違うんですよぉ。

ま、人様のことですからね、いいんですけどね。
なんだかなぁ、と思ったんです。

うちは、かまたまとかけです。
嫁さんは、ほぼ間違いなく、かけ。
それがない店でも、最もシンプルなものにいきます。
で、私が別のものにいきます。
基本はかまたまかカレー。
そこに天ぷらを付けていきます。

 

ちなみに、ですが、香川のうどん屋で言う「天ぷら」は、オプションの総称です。
だって、コロッケもあるし、さつま揚げ系のものも天ぷらだし。
(もっとも、西日本では、魚のすり身を素揚げしたものを「天ぷら」と、よくいいます)
店によっては、わかめのかたまりも「天ぷら」コーナーにあったりするとか。

さすがに、それを「天ぷら」というのはどうかと思いますけども。

さらにちなみにですが、天ぷらを「オプション」という場合と「トッピング」という場合があります。
大半のものは「トッピング」と呼びますが、
本来、トッピングとは「上に乗せるもの」。
つまり、うどんに乗せるなりかけるなりして味のアクセントにするものです。
薬味ですな。
しかし、天ぷらは薬味的なものではなくサイドメニューです。
だから、「オプション」。
もっと、ざっくり分かりやすく言えば、トッピングは無料、オプションは有料であると。
これは、讃岐うどんブームを仕掛けた麺通団が主張するもので、
確かにその通りだと思うのです・・・・・・が、
映画『UD〇N』のブックレットにある団長の解説文には「トッピング」とある。

あれぇ?


とりあえず、1食目。
うまし。

お土産用のうどんを買いまして、店を出ました。

続いては、かつての名店を引き継いだお店。

 


場所も変わり経営者も変わり、以前のような風情はなくなっていますが、
これも時間の流れですね。
さて、うどんです。

 

ここでは、かけにしてみました。

ふむ。

エッジが立ち、ねじれた麺というのは、かつてのお店を彷彿とさせますな。
だしは、やや濃いめ。
歯触りは・・・、さぬきうどん的ではないですね。
噛んだ歯を押し返すような弾力はなく、
ぷつっと切れる。
柔らかめな吉田のうどんと言いますか。
こんなんだったっけなぁ~? という感じ。
まぁ、ずいぶん前の記憶ですからね。

腹も膨れてきたので、いつものガイド本を買うついでに、
いつものショッピングモールで腹ごなし。
しばらく歩き回って、落ち着いてきたところで動くことにしましたが、
今夜行く寿司屋にお土産を持っていきたい、
そのお土産を、数年前から目にしていた「アレ」にしたいということで、
商店街に近いところに車を止めて、そのケーキ屋へ。

とめたコインパーキングで、
すでに止まっていた先客の車にひと笑い。

 

すやすやですね。

ケーキ屋にたどり着くと、ありましたよ、陳列ケースの中に。
相変わらずの破壊力ですな。
写真は撮り損ねていたので、
過去のもので代用。

これと、自分たちのデザートを買いお会計。
4100円? はいはい、じゃ、5100円で。
領収書は結構です、はい。

・・・・・・。(店員さんと私の、ちょっとの沈黙)

あの、お釣り・・・・・・。

完全に忘れていたようです。
慌ててお釣りを出してくれました。

ケーキを車に積んできているクーラーボックスに入れ、
商店街をそぞろ歩き。
年末の気ぜわしさが、なんとも新鮮な気分にさせてくれます。
ぐるぐるーっと回り、そのままうどん屋へ。

 

女性のうどん職人さんが営むので、女道場。
女性専用というお店ではありません(笑)。

 

甘味の奥にスパイスを感じる、素敵なカレーでした。
さぬきうどんの、ダシとカレーの組み合わせは、本当に好きですね。

さて、さすがにこれ以上は無理なので、
琴平へ向かいます。
お宿はいつものところ。
慣れた道を走り、見慣れた景色にホッとします。
ホテルに到着し、車から荷物を降ろしたら、チェックイン。

私は大浴場、嫁さんは休憩。
1年ぶりの大浴場は、椅子が新しくなり、窓の外にたっぷりと張られていた蜘蛛の巣もとられていました。
脱衣所のロッカーも新しかったですね。
少しずつリニューアルもしているのでしょう。

さて、落ち着いたところで、お寿司です。

 

予約営業なんですね。

中に入って
「お久しぶりです~!」

父の地元岩手の地酒、嫁さんの実家でもらってきて食べきれないお菓子、
そして先ほど買ってきたケーキをお土産に。
おかみさん、ケーキを見て爆笑。
スタッフの女の子も笑ってくれました。
見たことなかったそうです。

ホッとしました。
大丈夫だろうと思ってはいましたけども、
モノがモノだけに、ね。

嫁さんはおいしいお茶、私は、この日にたまたま入荷した「悦凱陣 興」をお願いして、
お通しをいただきます。
白子ポン酢。

 

かんぱちのいいものが入っていたというので、お刺身でいただくことに。

 

また、いつもいただく牡蛎のみそ焼きも出てきました。
ちまちま箸の先でみそをなめながら、しばらくいましたが、
嫁さんが
「お茶、いただいていいですか?」

そう、飲み物が出てきていませんでした。

「え? 出してなかったん?!」
「まだでーす」

お茶とお酒がようやくやってきました。

まぁね、忘年会やらなにやらで立て込んでいたので、
仕方ないかなーと思って待っていたんですけどね。
完全に忘れられていたようです。

 

しばらくして、先日もお会いした神主さんがやってきました。
その方が持ってきた小鯛を焼いていただきまして

 

んまかったです。

大将とおかみさん、「興」が久しぶりということで、
ちょいちょい呑んでいましたね。
おいしかったですか?(笑)

今回も、
食べたー
呑んだー
わろたー
で、気が付けば24時を過ぎていました。
長々とすみません。
次回もよろしくお願いします。


28日(木) 「仕事納め」

今日で仕事が終わり。

・・・・・・終わっていいのか、正直不安ですが、
この時期は相手もしてもらえないので、
まぁ、仕方ないですね。

さて、準備が整い次第、出発です。

いつものところです。


23日(土) 「久しぶりな感じ」

先週は四十九日だったし、その前は締め切り前の週末だったしで、
なんか、久しぶりに休みという感じ。

特になにがあるわけではないですが、
こんな日記もいいでしょう。


2日(土) 「まさかのモツ鍋」

毎年恒例、クラフトフェアに行く前に、
嫁さんが精肉店に行きました。
モツを買いに行ったのです。

先日、餃子をしたときに使ったニラの残りが結構あったため、
その消費法を考えて、モツ鍋でもしてみようかとなったわけです。

少しして電話が鳴りました。

「モツさぁ、キロ単位でないと買えないって」

キロ?

さすがに多いんじゃないだろうか。
しかし、そうしないと買えないのなら仕方ない。
今日モツ鍋で、もつ煮込みも作って、なんとか消化しましょう。

買い物を終えて、クラフトフェアへ。

会場の駐車場に止められて、
中も、スムーズに動けて。
ちょっとこぢんまり?

木工が少なくなり、やけに陶芸が多かった印象。
また、彫金のアクセサリーが増えていました。
布系も多かったか。
ただ、全体的に、職人よりも趣味人が増えたかなという感じ。

おなじみのところで、ぐい吞みを購入し、
その後はリニューアルしたイオンを散策。

21時過ぎに戻ってまいりまして、
さぁ、鍋の準備です。

モツの下ごしらえ。
半分ほどを深い鍋に開けて、
薄力粉を1カップほど、こねながらまぶしていきます。
これで、薄力粉にモツの臭みなどを移すんですね。
数分こね回したところで水洗いすると、
キレイな色になりました。
これを、ネギとショウガで軽く湯がきまして、ざるにあけましたら・・・・・・、

少なくね?

500gを想定したモツが、ずいぶんとちまっとしました。

考えてみれば、モツの大半は水分。
それが抜けたため、カサが減ったということなのでしょう。

だからキロ単位なのね。

納得しました。

結局残りのモツも下処理しまして、
そのまま鍋にぶち込みました。
味付けは、最近我が家でブームのとり野菜みそ風のスープ。
モツ、キャベツ、ニラ、もやし、シメジ、ニンニク、鷹の爪で仕上げたモツ鍋は、
まぁ、とにかくうまかった。

翌朝には、残ったモツ鍋にうどんをぶち込みまして、
これもうまかった。
思い立ってやってみたにしては、大成功、でしたね。

今度は醤油仕立てでやってみたいですな。