2018年3月

29日(木) 「お月さん」

あれから連日晴れています。
なので、連日望遠鏡で月と木星観察。

なんだろうね、気持ちが温まっているので、
面倒と思わずに望遠鏡を設置しています。
望遠鏡で月面を細かく見ていると、
刻一刻と月齢が変わっていくのがよく分かるんですね。
なんせ、クレーターがはっきり見えますから、
1~2時間後に欠け際が変わっているのが視認できるんです。
面白いですねぇ。
今更ですが。

メインとなる屈折や反射、計3種の他に、
今までなかなか使わなかった機材も出しています。
そいつらも、しっかり現役。
嬉しいもんです。

ただ、たまに考えます。
こいつらの、今後を。
学校に譲ったって使える人はいませんし、
(先生が星のことを知らない!)
後輩ってのもいませんし。

・・・・・・うーむ。


25日(日) 「うすださん」

10時半頃でしたか、電話が鳴りました。
表示されたのは昨夜伺ったスタードーム。
なんじゃらと思って電話に出てみると、
青いカードケースが落ちていたと。

「あ!」

夕べ、観察会の際に、赤いライトをザックから取り出したのですが、
そのときに、ちょっと手間取ったんですね。
恐らく、そこで、ライトに引っかかってカードケース=名刺入れが落ちたのでしょう。

幸い、なんの予定もなかったので、
すぐにとは言えないものの取りに伺うと伝えました。
送ってもらうのも手でしたが、
片道一時間くらいですし、
まぁ、どうせ今日はすることもないし。

しかし、まさか、二日続けて臼田に向かうとは・・・・・・。

支度を整えて、お昼過ぎに出発。

最初のお目当ては、臼田の先の中込駅前。
なんかね、おいしそうないちごパフェがあるらしいんですよ。
雰囲気のある喫茶店でね。
その情報を嫁さんが仕入れていて、行ってみたいと。
その目の前には、業務用・家庭用の陶器のお店もあると知り、
さらにテンションアップ。

危険な場所だなぁ。

道中、県外からもお客が多数訪れる青果店に寄りました。
そこで見つけた、いちご4パック、1,500円と書かれた箱。
嬉々として担ぎ上げた嫁さんでしたが、
「それ買うんなら、いちごパフェはなしだよ」
と言うと、なにをしに出掛けてきたのかを思い出したようで、
しぶしぶ箱を降ろしました。

なんでもかんでもってわけには、やっぱりねぇ。

その後、柑橘やら野菜やら、そしていちご1パックやらを買いまして、
さらに北上。
その途上、眠気が徐々にやってきました。
昨夜は、やっぱり遅かった。
若干寝不足気味だったもので、
次第に舟をこぐように。
ここを曲がれば中込に向かうという交差点直前で意識がなくなりました。
で、目が覚めたのは、1、2分後。
嫁さんが左折をしようとしていたところでした。

左になんか曲がったっけ?

と思ってしまった私は、つい口を出してしまいました。
で、嫁さんが首をかしげながら直進。
「どんどん田舎の方に行くけど」
と不審そう。
私は私で、橋を渡って右と思っているから、まだ大丈夫でしょと。
もちろん、内心は不安に思いながら。

しばらくして、あまりに長いと感じ、
そして、日差しが右から来るということは、南に向かっているからだと気づき、
これは間違えたなと思った時に、
青い看板に清里などという文字が。

あぁ、やってもうた。

ごめんなさいをして国道に出ましたら、
結構来ていました。
ごめんなさい。

再度北上をして交差点を右折。
少し進んで先ほどの交差点をきちんと左折。
橋を渡りまして・・・・・・

「どこを曲がるんだっけ」
「中込駅入口だね」

と「中込駅」の交差点を通過。

これで、また引き返す羽目に。

ハンドルをさばきながら嫌味を言う嫁さんに、
さすがになにも言えず。

ダメだ、今日は。
というか、最近、思考する前に判断をしてしまうことが多い。
いや、違うな。
前は、反射神経で正解が出てきたのに、
徐々に出てこなくなっている気がする。
判断するために引っ張り出すべき記憶が、すべて出てきていない感覚。
うーむ、これが老いか。

さて、少し先で引き返して、中込の街の中へ。
先ほどまでの
「そこだね」
から
「その辺でいいと思う」
にトーンダウン。
左へ右へと曲がると、お目当ての喫茶店が見えました。

 

なんか、ちょっとだけ異質。

商店街の駐車スペースに車を止め、まずは陶器のお店へ。
凄いものがあるわけではありませんが、
業務用から家庭用まで、まんべんなくありますね。
ちょっと面白い。
嫁さんの機嫌も少し持ち直したみたい。
ここで、丼を二つ買って、さぁ、いよいよ喫茶店へ。

重要文化財である学校を模して建てられたというお店。
雰囲気がありますなぁ。
店内も、古き良き・・・・・・を実感できます。
各テーブルに、灰皿とオリジナルのマッチもあり、ノスタルジック。
シャンデリアに、ちょっとクモの巣があったのはご愛敬(笑)。

入ってすぐのショーケースにケーキが並んでいて、
これが結構おいしそう。
席についてメニューを開くと、どれもこれもうまそうで。
てゆーか、コーヒーパフェやらティーパフェやら、
あまり馴染みのないメニューも。
うんうん悩んだ挙句、ケーキセット(苦笑)。
お安かったというのもありますが、シフォンケーキもおいしそうだったんです。
で、オーダーをしたら
「さくらとえごまのどちらにしますか」
ときたもんだ。

また悩ませるのかい!

さくらを選んで待つことしばし。
やってきました。

 

しっとりシフォン。
さくらの風味と絶妙な甘み。
おいしかったですねぇ。
嫁さんは、念願のいちごパフェでにんまり。

お店を出て、しばらくぶらぶら。
おもろい街ですね。
この駅前、とにかく飲食店の数が半端ない。
これだけのお店を維持するためのお客が、一体どこにいるのか。
だって、日曜日で、夕方で、
人の姿がほとんどないの。
大きな会社が徒歩圏にあるわけでもなさそうで、
平日に混雑がするとも思えない。
観光地があるわけでもなく、大型ホテルがいくつもあるわけでもない。
となると、週末に混雑するとも思えない。
なのに、お店がいっぱい。
特に目に付く、スナックなどの、おねいちゃん系の酒場。

本当に、どうやって賄っているんだろう。

考えても考えても、答えが見つかりません。

そこから、晩御飯を食べるため、嫁さんおすすめの回転ずしへ。
ちょっと混んでいましたが、
少し待っただけでカウンターへ。
富山のお店なので、日本海側のお魚がお得な感じ。
その分というか、マグロはちょっとお高め、かな。

先ほどパフェを食べた嫁さんは、とりあえずハマチを補充してご満悦。

カウンターは、目の前で職人さんが握ってくれるので、
その満足感はありますが、
オーダーが重なると大変そうで、
なんか、頼むのも申し訳ない気がして。
最後は、隣の方がオーダーして、それに職人さんがコメントをしたのを聞いて、
興味をそそられた、刻みわさび巻き。
嫁さんには絶対に食べられない代物(笑)。

すると、職人さんが嫁さんに
「さび抜きにしたから」
私は思わず
「意味ないやん!」
とツッコミを入れてしまいました。

さて、おなかも膨れましたので、
今日のメインの要件を済ませに行きましょう。

軽く南下して、臼田へ。
夕べと同じ道をたどってスタードームへ到着しました。

お、駐車場に車が。
先客ですな。
車を降りると、施設から人の声が。
観望会をやっているようです。

受付には誰もいませんので、奥にそろって顔を出しますと、
星空案内をしていた担当のTさんに驚かれてしまいました。
どうやら、落とし物をしたマヌケの情報は共有されていなかったようです。

すぐにブツを受け取ってもよかったのですが、
お客さんの邪魔をするのも申し訳なかったので、
そのまま続けていただきました。

「こちらは、お二人とも星のソムリエで・・・・・・」

そういう紹介はいらんから(苦笑)。

観察会は、いつものTさんテイスト満載。
いやあ、マニアックでありながら楽しいものとして提示する、
この話術はさすがだわ。
バックグラウンドが豊富で、自分が目で見て培ってきた経験が光っています。

お客さんが帰ってから、我々3人での、マニアックな月探検。
月面の名所めぐりです。

月面の模様は、古くから観察をされていて、
多くの人たちの想像力を刺激し、
その結果として、様々な地名がつけられています。
クレーター、海、湖、山など、びっくりするくらいに名前がついています。
(「月 地名」で検索すると、色々出てきます)
でも、それを、30分程度の、初見の人ばかりの観察会で追いかけるのは難しいので、
私は、そこまで見てきていませんでした。
月面は大きいですから、望遠鏡で「あるクレーター」を導入をしても、
その横にある別のクレーターも見えていますので、
すべての方に、同じものを確実に伝えられない。
となると、その追いかけ説明で時間をとられてしまい、
結果、十分な案内ができなくなります。
だから、細かい話はしないようにしてきました。

しかし、説明をされながら、大口径の望遠鏡で案内されてしまうと、
不思議なもので、興味が湧いてきてしまう。
だって、よく見えるんだもの。
で、それを熱く語られるんだもの。

そりゃあ、帰ってきて、思わず望遠鏡を外に出してしまいたくなるわけですよ。
とゆーことで、今日もおうちで月の観察です。


24日(土) 「うすださん」

天文学者とお話ししよう・・・・・・ということで、
特別講座の開かれた、うすだスタードームに行ってきました。
講師は臼田宇宙空間観測所の所長さん。

臼田宇宙空間観測所といえば、
64mのパラボラアンテナを持ち、
数多くの探査機との交信を行っている、
日本の宇宙探査においてとても重要な施設です。
その所長さんですから、
当たり前ですが、現役の天文学者。
そんな方の生の声を聴こうと、多くの参加者が集まりました。

ざっと見て・・・100名弱?

施設担当者が、大慌てでスクール形式で用意していた会場の机をとっぱらい、
演壇に近い方の椅子を後ろに寄せて、
子供たちは床に直座り。

こんなに集まるなんて、素晴らしい。
ちゃんと広報をしたんでしょうね。
大事なことです。

子供にとっては難しかったと思います。
大人でも、専門家じゃなければ右から左へ抜けていくような。
もうちょっと割愛して、かみ砕いた方がよかったような気がします。
サラっと流そうとして深みに深みにはまっていく所長さんの姿は面白かったですけども(笑)。

終わった後は、自慢の望遠鏡を使った観察会。
群馬方向に光る雷を見ながら、月とM3をじっくり観察。
いやぁ、やっぱすごいわ。

帰ってきたら、東の空に木星が。
気持ちが温まっているので、
望遠鏡を設置して観察。

・・・・・・すげー、ゆらゆら。
炎みたい。

高度も低いからと、
風呂に入ったりご飯食べたりでしばらく待ちまして、
また覗きました。
うん、シーイングは悪いです。
それでも、さっきよりはいいかな。
ガリレオ衛星の並びは面白かった。
3、1で分かれていましたが、
3の方が肉球のように並んでいました。
ちょっと可愛かった(笑)。


17日(土) 「ハンバーグ」

スキレットで焼いたハンバーグ。
嫁さん渾身の逸品。