2019年5月
12日(日) 「停電」

昨夜、風呂上がりでテレビを見ていたときに、
テレビ、オーブン、換気扇、そして照明が一斉にダウンしました。
入浴中の嫁さんから悲鳴。

携帯画面の弱々しい灯かりで配電盤の蓋を開けにいき、
ブレーカーを上げ・・・・・・下がってない?

普通、ブレーカーが落ちたときは、
わずかにスイッチが下がっています。
それがない。全開。
なんでだろうと思いながら、何度か上下させましたが、やはり復旧しない。

もしや。

ダイニングの窓を開けて外を見ました。
人工の灯かりが見えません。
これは・・・・・・停電ですよね。

ふむ。

風呂に入ったばかりだった嫁さん、諦めて出てきました。
状況がどうなるか、少し様子を見ていましたが、
防災無線はうんともすんとも言いません。
携帯で停電情報を見ても、とりあえず地元全域が停電していることしか分かりません。
どうしたもんかと悩んでいても仕方ありません。
それはそれとして。
夕食にしましょうか。

ご飯を炊いていなかったので、土鍋で炊きましょう。
焼いている途中で止まってしまったオーブンですが、
ある程度は焼いていたので、中身であるところの、マグロのカマ(半身)には火は通っていそうです。
味噌汁やサラダは事前に作ってもらっていたので、
ご飯さえ炊ければ大丈夫そうですね。
停電だけであり、ガスも水も止まっていなかったのが幸いです。

研いだ米を火にかけつつ、
月が出ているとはいえ、停電で暗さが増している外で、
双眼鏡を持ち出して夜空散策。
市外は停電していないので、その明るさがあり、
春の霞みも乗っているので、まぁそれなりといえばそうですが。

土鍋がクツクツ言い始めたので、弱火にして様子を見ます。
しばらくして、少し香ばしい香りがしてきました。
これは、おこげご飯の予感・・・・・・。

停電してから1時間ですが、いまだ復旧の兆しはありません。
それでも、市内は少しずつ復旧し始めているようです。

さて、火を止めてむらしをしていましたが、そろそろいいでしょうか。
土鍋を蓋を開けますと、ほわ、と香りがたちます。
うん、いきなりやってみた割にはうまくいきましたかね。

小型ライトをつるした薄暗い中での夕飯。
いただきます。

うん、ご飯、いい感じ。思ったよりいい感じ。
カマも問題ないですね。
うま。

食事が終わって、星を見ながらまったりとしていましたら、
パパパっと灯かりがつき始めました。
2時間ちょっとというところでしょうか。
どうやら変電所で火災があったようです。
その間、防災無線は二回だけ。
しかも、停電してから1時間以上放置。

原因は分からずとも、早めに一報を入れるべきだと思うんですけどね。
そのエリアに被害が出ているのか、復旧の進捗はどうなのかなど、
分かれば少しは安心できる情報というものがあるわけですから。
なんのアナウンスもないというのが、一番不安をあおるわけですからね。

ともあれ、緩いキャンプ体験ができて、
そんなに悪くないひとときだったな、と思ってしまったのは秘密です。