2021年11月
20日(土)「はよいえ」

日によってまちまちな体調。
めまいはほぼ常態化していますが、
そこに頭痛が付くか腰痛が付くか、そんな感じです。

先日は、入稿作業のために2日出社しまして、
その影響が出たのか、翌々日の自宅での作業中に吐き気を催し、
早めに上がりました。
同僚が子供から風邪をもらっていたので、
それをもらってしまったかと思ったのですが、
風邪の症状は出なかったので、まぁ、そちら側のことだったのでしょう。

20日が設置・配本日。
担当地域を100km近く走り回ることになるので、
大事をとるということで19日を休ませてもらい、
明けた朝、さぁ今日は踏ん張るぞと支度をしていたわけです。

朝食の準備をしコーヒーを淹れていたところ、携帯が震えました。
相手は社長。
なにかと思って出ますと、「今日は来なくていい」と。
グループ会社のトップとウチの社長も加わって手分けすると。
運転して調子を崩すのは危ないからと。
まぁ、そういうことでした。

様子を見ながら回るので、多分大丈夫とは言ったのですが、
いいからと言うので、甘えることにしました。

たださ。
そういう話、多分事前に決めていたよね?
なんで、当日の朝?

根回しとか準備とか、そういうのが本当にできない人です。

自分の担当地域の配本に関する注意点などをまとめたデータがあるので、
それを同僚に送りまして、
こちらは自宅での作業に切り替えました。

出社時刻を過ぎても家にいた私に、
後から起きてきた妻がしこたま驚いていました。

で。
事務所に用があったので、こればかりはどうしようもなく、
ちょっと出社。
経理さんだけが残っている事務所で所用を済ませ帰宅。
あとは時折入ってくる作業を進めながら、次号の巻頭の資料を探していたわけです。

新年1月号、社長がどうしても酒を扱いたいと。
スタッフは、1月に新店オープンをする肉屋さんとか、卸専門のコーヒー豆工房とか、
世界的にも有数の企業とか、そういうところをやろうとしていたのですが、
「1月はめでたいから酒だ」
のごり押しで。

それならば、仕方ないので、地元の老舗の酒屋さんに、
地域の中での酒の歴史とか酒蔵の役割とか、そういうことを聞きながら、
地元ならではのおすすめの酒などを紹介していこうということにしていたわけです。

そしたら、その酒屋さんのご主人が入院をされており、とてもそういう状況ではないことが分かりました。
ではどうするかと同僚が社長に相談をしたところ、
編集部から、正月に飲みたい地元のおすすめの酒を紹介すると。

は?

いやいや、本来、巻頭特集というのは「人・文化・歴史」を軸に地域を取り上げ、
地元の方に届けるというコンセプトがあるわけで。
ただただ、酒カタログみたいなことをしてどうするのかと。

彼は、嚙みついたらしいですよ、社長に。

でも、聞いてくれないと。

そんな愚痴の電話がきたわけです。

さぁ、困った。
またも暴走列車です。

いろいろと話をして、最終的に、
某セレクトショップの方を軸にして、八ヶ岳のおすすめのお酒を紹介してもらう、
そのバックボーンなども交えて県内外の人にアピールしてもらう、
そんな感じでまとめてみようかということになりました。

彼も、それでスタッフ間の意見をそろえて、社長に持っていくと。
これでなんとかなるかなーと思っていましたら、少ししてまた電話が。

「聞いてくださいよー」と始まった電話は、
もうどうにもならんかったという内容でした。

彼が電話で談判をしたところ、社長が「実は・・・」と切り出したそうです。
「もう進めているんだ」と。

はぁ?

直属のスタッフを無視して、です。
最近仲のいい、どこの馬の骨とも分からないコンサルタントとそのつながりのデザイナーとで、
もう始めているんだとか。

なんだそれ。

とともに、

だったら、はよいえ。

時間の無駄。

「こんな紙媒体のフリーペーパーなんて、終わったものだ」と言い切ったコンサルタントと、
一体なんの仕事をしたいのでしょう。
私は参加しませんでしたが、コンサルタントを交えたミーティングの中で、
彼は、我々の本を放り投げたそうですよ。

それでも、そのコンサルを信じるとか。

フリーペーパー事業に、大きな展望がないのは承知ですが、
そもそも、この情報誌は大きく未来を拓くものではありません。
地元の足場固め、地元を強くしようという意図のものです。
だから、そもそもお門違いなんですよ。

それを一般営利企業と同じ視点で語ってもらっても困るんですよね。


そろそろ、本当にやばそうです。


3日(水)「名言」

整形外科で診察を受けている病院で、
院内紹介を受けて精神科を受診。
薬の服用で経過を見ようということになりました。

まぁ、精神のことなので、それしかないですもんね。

この病院、精神科は一般開放されておらず、
院内紹介でのみ、曜日・時間限定で開設。
ほかの病院から来てもらっているそうです。

カルテの共有もできており(当然デジタルデータ)、別の病院で改めて説明をする必要がないこと、
大変ありがたく思います。

長い目で見ましょうという感じなので、
多分時間はかかるでしょうね。

さて、本日は久しぶりに休みになった妻とお出かけ。
このところ、放送大学の面接授業で土日もいませんでしたからね。

まずは、先日の個展会場へ。
個展はすでに終わっていますが、
その施設の廊下にスペースがあったので、
頼まれたこともあり、そこを埋めるために一枚写真を飾っていました。
いつかは撤収かと思っていましたが、
特になんの打診もないので、そろそろ差し替えるかということで、
別の写真を持っていったのでした。

大きいのを外し、小さいのを3枚。
個展で出していたやつと中身は同じですけども、
額装をしているので、ちょっと本格的っぽい?

ただ、この施設、カフェと雑貨店が入った1階とくらべると、
建築事務所、インテリアコーディネーター、マッサージ店が入った2階は、華がありません。
冷やかしで寄っても滞在時間がないですよ。
「なんにもないんだぁ」
という感じで、すぐに立ち去られてしまいます。
これは、構造上の大きなミスだと思いますけどね。
なんなら、階段を上って振り返った正面、
個展会場としたフリースペース辺りを広くとって、
オープンスペースとしてインテリアデザイナーを置いた方が、
ビジュアルが良かったと思います。
駐車場に車はいましたが、上にはお客はいませんでしたもん。
作りも狭いし解放感もないから、ジリ貧な気がします。

さて、写真差し替えと、マッサージ店のお姉さんと団らんした後は、
お昼を兼ねて遠出です。
久しぶりの諏訪。

そば食いましょ。
新そば。

いや、味噌ラーメンも捨てがたかったのですが、
考えていたら、そばが優勢となったもんで。

まずは、いつもの伊東酒造。
こんな状態なので酒は・・・と思いましたが、
このところ行っていないこともあって、たまには見ておきたいと思ったんです。
で、行ってみたら、完全にドツボ。
応対してくれたお兄さんが面白くて。

しゃべりが立つわけではないんですが、
優しくて朴訥なしゃべり方と、
そこから繰り出されるワードがたまらんわけです。

季節ものだからとひやおろしがほしいと思っていましたが、
四合瓶か一升瓶かで悩んだわけです。
妻はなにが違うのかというので、
四合瓶(720ml)の倍以上の容量が一升瓶(1800ml)になるけど、価格は倍になっていないんだと説明。
そこにすかさず、お兄さんが
「だいたい2.5倍くらい入っていますからね」
と補足。
妻が
「でも、いっぱいあったらいっぱい飲んじゃいそうじゃん」
と言うと、
「瓶が大きくなったからと言って、飲む量が増えるということもないんですよ」
とフォロー。
それは確かにその通り。
増える人もいるかもしれませんが、
私は自分の許容量を超えて飲むことはありません。
飯に合わせて飲むので、ぐい呑み三杯くらいてところですかね。

量が多いと、飲み切るまでに酒が傷むというリスクもありますが、
幸いこれから寒くなる北杜市。
なんとかなるかと一升瓶に決めました。
さらにもう一つくらいと思っていましたら、
いつもならグッズがあるところに、見慣れないラベルの酒瓶が並んでいました。
横笛で緑のラベルは珍しいなと思っていたら、
コンビネーションというコンセプトのものだそうです。
他の蔵とのではなく自社製品の掛け合わせ。
恐らく、コロナの影響もあり、それを打破するためにやってみたんでしょうね。
それが2種類。
そのほかに、新聞紙に包まれた酒が。

「新聞紙に包まれたお酒って、なんかおいしそうだよね」
酒の飲めない妻が言います。
すると、お兄さんも
「そういうところありますよね」
と続きました。
日本酒は日光に弱いです。
なので、瓶に色を付けて遮光をするわけですが、
新聞紙もそれと同じのようです。
より大事にしています、そういう感じなんでしょうか。

「氷温熟成」
と書かれたこのお酒、
コロナ禍で出番が来ずに蔵で待っていたお酒に出番を作ろうと、
こういう名前にしたそうです。

正直、ラベルに書かれたままだと、本当のことなのでしょうが「なんだそれ?」なので、
「出番を待つうちに角が取れ」とか「うま味が増し」とか、
そういう風に説明をすれば「熟成」が意味を持つと思うんですけどね。

ここで、お兄さんの出番です。
どんなお酒ですかと尋ねたら、
「気が付いたらおちょこが乾いてる」
と言うのです。
この一言にやられました。
つまり、いつの間にかに飲んでしまっている。
そして杯を重ねてしまっていると。
当然お酒が好きで、他のお酒も飲んでいるそうですが、
そこまでいくことは滅多にないそうです。

そしたら、試さないわけにはいかないじゃないですか!

ほくほくで日本酒を買い、ほくほくでそばを食い、ほくほくで海鮮を買い、無事に帰宅。
頭痛と腰痛にさいなまれていた私は、
ずっと助手席でした。

  

  

  

いかにも横笛らしい味わい。
酸味とうま味。
でも、一回さらっと流れまして、最後に甘みを舌の奥で感じるという。

確かに面白い酒でした。