2021年12月
31日(金) 「讃岐うどん遍路 vol.3」     

当初の予定では、今日は滋賀県、琵琶湖のほとりで一泊し、
年明けを迎えようとしていました。
香川から山梨まで一気に走り抜けるのは、やはり疲れるからです。
しかし、今回は悪天候になるリスクが高く、
昨夜の内に、今日の宿泊をキャンセルしました。
数日前には雪で通行止めになっていたエリアでしたから、
同じことになるリスクがあると考えての決断です。

仕方ないよね。
頑張って帰りましょう。

荷造りをしまして、チェックアウト。
今日も今日とて風が強いです。
空の方は気持ちよく晴れているんだけど、
でも、日本海側から近畿地方が大荒れなんですよね。
なんだか悔しい気持ちですが、
頭を切り替えて、さぁ、今日もうどんをいただきましょう。

本当なら、目の前にある「むさし」に入ってしまうのが一番効率がいいのですが、
開店前で、時間的にまだ早い。
であれば、と思い出したのが、一昨日の夜の、すし屋での一コマ。

「おいしいと思うのは、最近できた綾川製麺」
「滝宮の方の」

と情報をいただいていました。
ただ、その場で妻が調べたときには、情報が見つかりませんでした。
でも、あそこまで言うならあるんじゃないかと思ってガイドブックを見ていたところ、
道の駅滝宮に「綾川」といううどん屋があることに気づきました。

これじゃね?

数年前立ち寄ったときには、そんな店はありませんでした。
ということは、ここ最近にできたわけで、
一昨日の話とも合致します。
滝宮なら、程よい時間でたどり着きますから、
これは行っておくべきでしょう。
見つからなくても、あの辺りから戻ってくる間に、名店も多いし。

今日も今日とてテンションの高い香川県民に交じって32号線を走っていきます。
どの辺だったっけなぁと探しながら走ってしばらくして、看板が出てきましたが、
右側なんですよね。
手前で曲がってぐるっと回りこんで駐車場へ突入。

久しぶりの、道の駅滝宮
懐かしい・・・・・・のですが、あれ、なんかちょっと変わってる?
こんなにイチゴ推しだったっけ?

よく分からないまま、「綾川」の扉を開けました。

   

おぉ、真新しい感じの店内。
そして、立派にセルフ方式のうどん屋です。

トレーを手に取り、メニューを見上げます。
なんか、いろいろうまそう。
気になるものがいっぱいです。
かけ、生醤油、ぶっかけ、かまたま、カレー・・・・・・は次の店で食べるとしても、
ほんのり赤く染まった梅うどんなんてのも気になります。
気になりすぎてどうしようどうしようと迷宮にはまりかけたとき、
飛びついたのが

   

玉子とじうどん。

まんまです。
甘めに卵で玉ねぎをとじ、それをぶっかけの上に乗せた状態です。
簡単に言えば、カツ丼からカツを抜いた、親子丼から鶏肉を抜いた、
まぁそういうものですね。

でね、これが結構いけたのよ。
ぶっかけだしの塩味と甘めの玉子とじで、
なんともいえないハーモニー。
うどんも満足のいくレベル。

ごちそうさまです。

売店もいろいろ並んでいます。
特に目立つのがイチゴ。
さぬきひめという香川のブランドイチゴを推しているようです。
以前来たときには味気ない道の駅でしたが、
ずいぶんとポップに変わりましたね。
かまたまソフトを食べに来たんでしたっけ。

そして、もう一つ。
ここにもあるんですね、桃色怠惰衣嚢怪物をデザインしたものが。

   

香川県下にデザイン違いで17個あるそうです。
そのうちの一つですね。
てか、17もあるんかい。

さて、それでは、最後のうどんをいただきに行きましょうか。
琴平は榎井に戻りまして、
朝までいたホテルをパスして左の駐車場へ。
スーパーとその他の施設の共同駐車場ですね。

うおっと、風が強い。
ずっと荒れてますもんねぇ。

あーあー、ゴミ庫の段ボールが飛んでいくよ。

とりあえず拾って戻しましたけど、これじゃあまた飛ぶなぁ。
店員さん、頑張ってね。

で、我々は、久々の「むさし」へ。

ここはもぉ、カレーうどんですよ。

   

妻は、散々迷った末に、ざるうどんをチョイス。
珍しい。

いやはや、ここのカレーうどんは絶品ですな。
なんだか、以前と少し味が変わったような気もしますが、
それでもうまいです。
珍しく、いなりずしもとりました。

    

俵型なんですね。
関西では三角型が主流と聞いています。
これは、お稲荷さんの眷属である狐の耳に見立てられているからから、だとか。
関東では、むさしのように俵型が主流ですね。
こちらは、米俵を模したものと言われています。
お稲荷さんが穀物=農業の神なので、豊作を祈願して米俵にしたという説があります。

まぁ、おいしく食べられれば、どちらでもいいんです。

酢飯は香川らしく甘め(特に西讃は甘くなるらしいです)、おあげさんはさっぱりめ。
関東の濃いめの味付けに慣れていますが、
これは食べやすくていいですね。
関東のおいなりさんより好みかもしれません。

心残りはありますが、
これにて、うどんの旅は終了です。
今回は特にお土産も買いません。
天候が大きく崩れないうちに近畿を抜けましょう。

本当はね、妻は香川県西部、三豊市の父母ヶ浜にも行きたいと言っていたんです。
干潮になると遠浅の浜が鏡面のようになり、まるでウユニ塩湖のような光景になるということで、
狙ってみたかったようなんですね。
ただ、なんせ今回はずっと風が強くて、
これじゃ、鏡面にはなりませんわね。
仕方ないです。

瀬戸大橋に乗り、風にあおられながら与島に立ち寄り、最後の香川県を味わいまして、
気合を入れ直して、いざ出発。

今回は、体調を崩していません。
(まぁ、もともと崩れている状態ではありますが)
が、今回の旅、私が重点的にハンドルを握っていたこともあり、
今は妻が運転しています。
その妻が、強風におっかなびっくりしながらアクセルを踏んでいます。
バイクが通行止めになるくらいの風ですからね、
怖いですよ、ほんと。

無事に橋を渡り切って岡山に入り、東へ。

時折休憩をしつつ、SAで情報収集。
日本海側は変わらず大荒れ。
併せて、近畿地方も荒れ模様。
ただ、想定していたよりは落ち着いている様子です。
全ルート通行止めということはなさそうです。

いつもなら中国道で帰るところを、
今回は「宝塚北SA」に寄りたいからと、新名神を進む妻。
あそこ、キレイですもんね。

雪がちらつく中、古いナビが道なき道を走っていると認識し、
一生懸命にルートを微調整していることにほっこりしながら、SAに到着。

   

前回立ち寄ったときは、とにかく調子が悪くて、
妻がオムライスを食べている脇でぐったりしていました。
今回は、中をきちんと見る余裕があります。
よかったよかった。

その後、道中雪に降られることはありましたが、
積雪による通行止めには当たることなく、
無事山梨まで帰りつけました。

おぉ、寒い。
やっぱりこっちは寒いなぁ。

さ、間もなく年越しです。
お疲れさまでした。


30日(木) 「讃岐うどん遍路 vol.2」     

多少胸焼けはあるものの、さほどひどくない体調。
昨日、吐けるだけ吐いてしまったのが良かったのでしょう。
しんどかったけど。

本日は、キングです。

開店前から行くべきかとは思っていましたが、
そこに突っ込める体調ではありませんでしたし、
妻も、今回は眠り姫のようなので、
あまりせかさずに、いつも通りに無理せず起きたタイミングで支度をして出発しました。

勝手知ったる山越までの道。
一応ナビなどはセットしてみましたが、
それは、どんなふうに案内するのかを見たかっただけ。
だから、途中で曲がれ曲がれと言われることに、新鮮な驚きがありました。

慣れた道を走り、住宅地から国道へ。
片側2車線の国道で、みなさん、テンションが高い。
あれ、香川県民て、こんなにやんちゃだったっけ。

地元の方の邪魔にならないように頑張って走ります。

2年ぶりともなると、景色も少し変わっていますね。
だって、見たことないショッピングセンターができてたんだもの。
見慣れた風景の中に、記憶のないもの。
しかも、それがでかいとなると、やはり違和感があります。

さらに進んでいくと、ランドマークにしているガソリンスタンドが見えてきました。
あぁ、ここだここだ。
・・・・・・とハンドルを切ってしまう罠。

この先なんですよ、曲がるべきところは。
ガソリンスタンドが目立ちすぎるので、つられるんですよね。
前にもやった気がします。

まぁ、少し先で道を曲がれば、すぐにリカバリーできるんですけどね。

で、ちゃんと正しい道に戻って走っていきますと・・・・・・。

ははははは・・・・・・はぁ。

行列ですわ。

分かっています。
いえ、分かっていました。
こうなりますよね。

駐車場に車を入れて、列の後ろに並びます。

  

カーブミラーに映る行列。

並んでいるうちにパラパラ雨も降りだして、
妻に傘を取りに行ってもらったりして。
でも、そこで雨がやんだりして。
そんなもんだよねーっと笑ったりして。

風が強かったです。

すぐ後ろに並んでいた方々。
投資がどうとか株がどうとか話をしていましたが、
列を進んで店の前の道に出ましたら、
メニューの検討を始めました。

あれ、あなた方、初めてですか。
ここの名物はなんておっしゃって。

以前も感じましたが、下調べはしてこないんですかねぇ。
なのに、さぬきうどんを食べにくる。
この年末に香川を選んだのですから、
それなりの理由はあったと思うんですよ。
その中でも、山越を選ぶわけですから、
そのきっかけもあったはずなんですよ。
なのに、散々並んだ挙句に、ここの名物はなんだっけと。

たまたま立ち寄った、にしては、寒風吹きすさぶ年末に1時間以上も並ぶことを選ぶ苦行。
私が言うのもなんですが、たかがうどんにです。
なんか、その辺がよく分からない。

まぁ、各々の価値観ですから、いいんですが、
なんかすごいなぁと。

さて、てんぷらはあるかねぇとか、年末年始用のうどん玉を買いに来る地元の方も多いねぇとか、
そんなことを言いながら、やっと回ってきた順番。
外のアルコールで消毒し、中の機械で体温を測り・・・・・・って、
並んで体が冷えているから、これ、多分あんまり意味ないなぁと思いつつ。
感染防止用の透明なカーテンの向こうから聞こえるおばちゃんの「次の方ー」に、
妻が珍しく「かけの大」。
多めに食べたいんだそう。
私は「かまたまの小」です。

前に並んでいた妻のトレーに、しばらくして出てきたのが「かまたまの小」。

あれ?
おばちゃんにしては珍しいミス。
妻は、かけの大ですと告げて、出されたかまたまは私がもらいます。
かまたまは、釜揚げの麺、つまり茹で上がったばかりの麺で作るので、
タイミングが重要ですが、
かけは、茹で上がって水で締めた麵を使いますから、
取り置きの麺でも問題ないんですね。
なので、すっと出てきました。

てんぷらコーナー・・・・・・あぁ、てんぷらというか、フライ系ばかりです。
もう、半熟卵天やじゃがいも天はないんですね。
そりゃそうか。
まぁ、それはそれ。
てんぷら系は、あくまでもオプション。
メインはうどんですから。

  

うん、安定のキングですね。

きっちりと腹に収めましたら、
今回はお土産うどんを買わずに移動。
先ほど曲がり間違えた角のガソリンスタンドで給油をしたら、
一路西へ。
目指すは鳥坂まんじゅうです。
せっかくきたんだから、名物の酒饅頭もいただきたいじゃないですか。

ナビに任せたところ、走ったことのない道をぐりぐりと走らされましたが、
気が付けば見慣れた道に合流しました。

ほっ。

あとは、この年末で営業しているかどうかですが・・・・・・、
あ、道の向こう側にある店先でパイロットランプが回っています。
大丈夫でした。

本当は店先の駐車スペースに車を入れたかったのですが、
信号を待つ上に、その先には車が出入りしていて混雑しています。
なので、右折レーンで待っていましたが、
左側の直進車がいなくなった隙に左側に出て、
道脇にある第2駐車場に車を入れました。

道路を渡って店内へ。
あぁ、いいですね、この香り。
甘さとほのかな酒の香りが暖かい空気で漂っています。
しかも、続々と蒸しあがったまんじゅうが店先にやってきます。
たまらんです。

一口サイズの30個入りまんじゅうを買い、
今度は東へ。
高松市内に向かいます。

お目当ては、コレ。

  

高松中央郵便局前のポストです。
車もこうでした。

  

さて、そろそろ14時。
うどんをすするのであれば、そろそろリミットです。
てことで、郵便局の側の植田に入りました。
郵便局員が普通に入っていくのを見たので、
地元で働く人が使うのなら間違いがないとの判断です。

  

気になるものはいろいろあったのですが、
温玉肉ぶっかけに。

正直なことを言うと、私、肉うどんと相性が良くない。
前回の香川旅行、体調を崩す直前に食べていたのが肉ぶっかけ。
その前にも、肉うどんを食べて胸のムカつきを覚えたことがありました。
だから、やめるべきだと思ったのですが、
けれど、店のおすすめと言われたら、引くに引けないじゃないですか。

結果、大正解でしたよ。
うまかった。
ここを従業員食堂にできる郵便局員がうらやましい。

出るころに入ってきた二人組の局員さん。
茹で上がりに時間が少しかかると言われて、
踵を返していきました。
おいおい、うどんの茹で上がりを待てないほど忙しいの?
それとも、ただのせっかち?
まぁ、ここじゃなくても、いっぱいあるもんね。

うらやましい。

車はコインパーキングに入れていますので、
そのままアーケードの商店街をぶらり。
商店街というよりは、平面のデパートですかね。
並んでいるお店のバリエーションがすごいですわ。
そんな中で、気になるお店を発見。
和菓子のお店なんですが、その店頭にあった「唐芋きん」という文字が気になって気になって。
要するに、芋あんで作ったきんつばですね。
ここでは食べられませんので、持ち帰りですね。
楽しみです。

車を出して、いつものyumetownへ。
懐かしい。
一度は立ち寄らないと、気が済まない体になっています。

一応、今夜のご飯をどうするか、見当をつけます。
ここで買ってもいいのですが、
まぁ、ホテルの前にもスーパーがありますしね。

てことで、そろそろ戻りましょう。

山に邪魔されない分、夕暮れの時間が長い香川。
そんな夕日に照らされながら、小一時間走って琴平へ。
ホテルに車を入れると、たまたま今朝までと同じところが空いていたので、
笑いながらそこへ駐車。
そのまま歩いて目の前のスーパーへ。

・・・・・・そういえば、と見上げる看板。
カレーうどんの名店、むさし。
今から食べるのはつらい。
でも、食べておきたい。
明日にしたいところだけども、明日は大晦日。
営業しているのか分からない。

明日、出たとこ勝負だと思っていたら、
妻が聞きに行ってくれました。

「明日やってるって」

ホッとしました。
ありがとね。

安心してスーパーでご飯を買い込み、部屋へ。
モニターでランドリーの状況を確認。
空いているのを見て、洗濯物を抱えて向かいました。
エレベータで最上階。
ずいぶんと小ぎれいになったランドリールーム。
別部屋だったマッサージルームを、この中に入れたんですね。

さぁ、洗濯物を突っ込んで、お金を入れて・・・・・・。

あれ?
700円。
・・・・・・700円。
小銭が足りない。
600円。
じゃあ100円を両替して・・・・・・、両替機がない?
なかったっけ?
見回しても見つかりません。
部屋に戻るか、それとも、自販機でなにか買って崩すか。
でも、割高すぎてためらう。
ウチの妻なら、どちらが正解だろうか。
ひとしきり悩んだ末、洗濯物を一度取り出しまして部屋に戻りました。

びっくりする妻に、お金が足りずに戻ってきたと伝え、小銭をもらいました。
自販機で崩そうかと思ったけどと言い終える前に、
「それはないな」と食い気味に叱責されました。
あぁ、そうしなくて正解だった。

改めてランドリーへ。
洗濯物を入れて、備え付けの粉洗剤を入れ、お金を投入。
100円、200円、300円、400円、500円、600円、700円・・・・・・。

あれ?

なんで、100円余っているの?

君はどこにいたの?

訳が分からないままランドリースタート。
首をかしげながら部屋に戻り、お金を返しながら妻に報告。
ただ呆れられただけでした。

気を取り直してお風呂。そしてご飯です。

風呂に入って部屋に戻ってきて、モニタでランドリーの待ち時間を確認。

・・・・・・おや?
ランドリー状況を示すアイコンの横に、
大浴場の利用状況を示すアイコンが。
へぇ、こんなものも見られるとは。
多分、ロッカーの使用状況で混雑状況を表示しているんでしょう。
すごい時代になったものです。

時代の進化を感じつつ、2日目が終わっていきます。


29日(水) 「讃岐うどん遍路 vol.1」     

コロナも落ち着き、11月下旬頃に、今年は香川に行くぞと予定を立てました。
また、例年帰りがしんどいので、滋賀や岐阜辺りで一泊して、
余裕を持って帰ってこようということで、
琵琶湖のほとりの宿も確保しました。

で、迎えた年末。
強烈な寒波が日本海側を襲い、近畿圏にも大雪が降るという事態。
いつも使う名神高速道路が通行止め、
特に、3泊目の宿をと思っていた琵琶湖沿岸がダウン。
迂回路になる伊勢湾岸道路も通行止め。
妻曰く「天一表示半端ない」という状態。
最初はなんのこっちゃと思いましたが、
少しして、通行止めの表示が、某ラーメン店のロゴに似ていることに気づきました。

なるほど、うまいことを言うもんだ(笑)。

宿のキャンセル料が発生するのが前日からなので、
ぎりぎりまで判断を遅らせましたが、
なかなか状況は良くならず、半分諦めていました。

それでも、望みをかけて道路状況を確認していたところ、
通行止めが解除されました。
天気予報を見ると、少なくとも行きはどうにかなりそう。
ということで、28日夜に出発。
車はハイブリッドでナビ付の、私のフィット。
まずはハンドルを握ります。

正直なところ、体調は万全ではなく、
まだまだ運転に不安もありましたが、
リハビリと言いますか荒療治と言いますか、
少しでも感覚が戻ればというところもあって、様子を見ながら走り始めました。

高速に乗り、感覚を確かめながらアクセルを踏みます。
やはり、今までのようにスムーズに踏み込めない感覚。
力を入れないと時速80kmを割り込んでしまいます。
なんとかそれ以上を維持できるよう意識しながら走行車線を進んでいきます。
ただ、夜で景色が見えないのがよかったのか、
めまいのようなものは特に感じませんでした。

こまめに休憩を取りながら、少しずつ先へ。
スピードを出しにくい以外は、とりあえずなんとかなっています。

途中交代しながら、天気を見ながら、仮眠をとりながら、穏やかに走行。
気が付けば空は白んできました。
雲の多めな関西から山陽地方へと入り込み、
姫路名物、怒涛の8連続トンネルを越えます。
これが、結構な難所。
道に変なところはありませんが、なんというか、メンタルにこたえるんですよね。
で、その後にもトンネルが連続するんです。
だったら、あえて8連続で区切るのはなぜなのでしょう。
謎です。

やがて岡山のマルナカが見えてきました。
香川を中心として展開するスーパーマーケットであり、今はイオングループ傘下にあるお店です。
このロゴにホッとするのは、なぜでしょう。

ジャンクションを左に折れれば、ようやく瀬戸中央自動車道。 そして四国です。

そのまま香川に突っ込んでもいいのですが、
やはりご挨拶はしたいというところで、与島のサービスエリアに立ち寄り。
一発目はここで啜らないとね。

駐車場に車を止めたら、少々仮眠。
店のオープンに合わせて入店です。

このダシの香り。
・・・・・・。
はぁ。

帰ってきた。

今回のテーマはなににしよう。

2年ぶりなので目移りします。
ほんと、どうしようかと。

・・・・・・。

ぶっかけで。

  

香川の玄関口、与島サービスエリアの「架け橋夢うどん」でいただく、ぶっかけ。
はぁ、幸せ。

妻はかけうどんです。
私が少し変えたものでいくので、妻は基本を押さえます。
てゆーか、どこもかけがうまいのよ。
複雑なことをしていないはずのかけだしが、なぜにこんなにうまいのか。
不思議です。

さて、気持ちも落ち着いたところで、四国本島に入りましょう。

2軒目は、坂出インター近くの「歩」に決めました。
この辺りは名店が多く、どこもかしこも行きたくなります。
日の出製麺、七福、おかだ、飯野屋、よしやなどなど。 かつての名店、彦江もこの辺りでしたね。

住宅地の中、駐車場を中心に、コの字にお店が並ぶ長屋のような建物の中に、
お目当ての「歩」がありました。

てゆーか、行列だ。

空いているスペースに車を止めて、行列の後ろに並びます。
スタッフの女性がオーダーを取りながら列をさばいています。
隣のお店の前には並ばないように、間を空けて待つことしばし。
案内されて、小上がり、テーブル、カウンターのある渋い店内に入りました。
すでにオーダー済みなので、着席したら待つだけ。
やがてやってきた、とり天ぶっかけ。

  

とり天というよりは、鶏のから揚げっぽい。
小さめのものが小鉢にいくつか入っています。

あ、でも、うまい。

ぶっかけだしは、かけだしよりも濃いめなので、
甘みを強く感じますね。
そこに、伸びのない、でも硬いわけではないというコシの麺。
甘めのだしにつけて食べるとり天が、またうまい。
いいですねぇ。

さて、腹も膨れたところで、時間帯はお昼前。
例年ならもう一軒というところですが、
ちょっとしんどい感じがするので、
明日の予定にしていた四国水族館へ行くことにしました。
現在地が丸亀で、水族館は宇多津なので、割と近いですしね。
ということで、10年前のナビには当然収録されていませんから、
住所を入力して大体の場所に見当をつけて出発。

で、大体の場所にはたどり着いたのですが、
目的地周辺ではありそうなものの、
それらしい建物がありません。
ひとつ、コレかと思ったところは「四国水族館の半券を持ってくれば割引」というおとな~なホテルでした。

そんなタイアップもすごいけど。

それでも、この近くだろうと少し車を進めましたら、
やっと水族館に到着。

・・・・・・って、おわっ。

混んでます。
行列です。

すげーな。

年末の香川県民、行くとこないんかいなと思うくらいの混雑。
思わず「やめとこうか」と言いそうになったのをグッとこらえました。
だって、次がいつになるか分かりませんもの。
なので、近くの有料駐車場に車を止めまして、
行列の後ろに並びました。

まるで、ディズ〇ーランドだな。

混雑といっても、入場制限ではなく、
入場券を買うための列だったので、
さほど時間はかからずに中に入ることができました。

で、だ。

ボリュームはあるのですが、敷地は広いわりに各ブースがさほど大きくないです。
全体を広めにとっているといえば、よくも聞こえるのですが、
その分、魚も動物も窮屈そう。
また、一つ一つの展示が、あまりカテゴライズされておらず、
なんなら、ショッピングモールのように、行きたいように動けてしまうので、
人の動きがランダムすぎて、とにかく移動しづらいというのが問題ですね。
また、内装が似たり寄ったりなので、どこを見てどこを見ていないかが分かりづらく、
そこもストレスです。
壁の色を明確に変えるか、
徳島のアスタムランドのように、
中央をロビーにして、四方八方に様々なブースを設けるようにするなど、
利用者の利便性を考慮すべきでしたね。
あのサイズなら、むしろ一方通行の方がよかった気がします。
しばらくすれば空いてくるのでしょうが、
現状では身動きの取れない場所もあって、
ちょっと残念な感じでした。
あとね、なにより入館料が高い。
あれで、鳥羽水族館並みの価格設定は、高い。
駐車場代別ですからね。
経費が掛かるのは百も承知ですが、
客は楽しめるかどうかに金を払うわけですから、
コスパが悪いと感じさせたらダメでしょう。

そういえば、この水族館の目玉はなんだったんだろう。
・・・・・・。
こういうところもダメなんだと思います。

売店の、アニメコラボグッズもいらなかったなぁ。
もっと、オリジナルで勝負しましょうよ。
そんなもん、どこにだってあるんだから。

さて、とはいえ、イルカのショーなども観覧し、
ひとしきり、それなりに楽しんでから外に出ました。
たまに雨がぱらつきますが、
致命的な悪天候にはならないことにホッとしつつ、
次はどうしようかと。
15時を過ぎまして、次のうどんにいくのもしんどい時間です。
体力も考えたら、ホテルに入った方が得策でしょう。

今回は、ずいぶん余裕のある動き方です。
今までのようにがっついていませんね。

慣れた道を走り、琴平の町へ。
そして、いつものホテルにチェックイン。
リニューアルされているので、エレベータもカードキーをかざしてフロアボタンを押す方式。
フロアも部屋も、ずいぶん雰囲気が違います。
あら、カウンターをなくしたんですか。
テレビをここにして、ベッドの向きもこうで・・・・・・。 あらあら。
それに、このテレビ、すごいですね。
館内の施設の使用状況も分かるんですか。
コインランドリーの稼働状況が分かるのはありがたいですね。

部屋着に着替えた妻は、あっというまに眠りの世界へ。
どうも、この旅は常に眠いようです。
運転も、私の方が長いですしね。

私は大浴場へ行ってから、ベッドでうだうだ。

夕闇も落ち着いた頃に、目を覚ました妻と支度を整えて、
さぁ、いつものお寿司です。

お土産を抱えて歩くことしばし、
見えてきた看板が・・・・・・あれ?
暖簾がない?
やってないわけではなく・・・・・・あぁ、予約営業だからね。

  

笑顔の大将が、カウンターの中でてきぱきと仕事をしています。
裏で作業をしていた女将さんも出てきて、
「ほんとご無沙汰です~!」

座るのは、いつものカウンター席。
お決まりの席です。

隣には、小さな娘さんを連れたご夫婦がおられまして、
娘さんがこちらをちらちらと見ています。
かわいいですねぇ。

  

ビールとお通しのあん肝をいただいたところで、
ふと視線を感じると、先ほどの娘さんが脇に立っていました。
親御さんが慌てて呼び戻します。

大丈夫ですよー。

で、また少しすると、また娘さんが暗殺者のように立っていました。
なにかと思ったら、
どうやら箸袋を飾っているキラキラをほしがっていたようで。

そういうことね。

二人分のものをあげると喜んで戻っていきました。
お母さんに言われて「ありがとー」というのも、
そのキラキラを顔に貼り付けて見せに来るのもかわいいじゃないですか。

その後、おすすめを切ってもらい、
カキのみそ焼きやら、茄子のチーズ焼きやらを出してもらい、
日本酒もいきながら寿司をいただいて。

・・・・・・ん?

今日は酔いが回るなー、なんて思ってはいました。
ですが、寿司がもうすぐ終わるというところで、
胸に妙なムカつきを覚えました。

嫌な予感。

中座してトイレへ。

・・・・・・案の定だ。

そんなに調子に乗ったかなー?
これまでの方が呑んでた気もするけどなー。
まぁ、そもそも自律神経がまともじゃないところで、
いつも以上に長丁場の運転をして、
その上、ホテルに入って仮眠もしていませんでしたから、
そうなるのも仕方ないといえばそうで。

結局3度ほどトイレにこもりまして。
妻には、「イクラを食う前にいけー!」と文句を言われ。
まぁ、周りを汚したりしていませんでしたので、
大将たちも優しくしてくれて、
小規模な阻喪で終わりました。

やっちまったのには変わりませんけども。

とりあえず落ち着きましたので、
そろそろお暇しましょうかと、会計も済ませました。
またきますね、よいお年をなんて挨拶をして外に出たのですが、
妻が不意に「傘は?」と言いました。

あ!

雨に降られたら面倒だと、一応持ってきたのでした。
出てすぐだったので、慌てて戻りまして、
妻がガラッと戸を開けて、
「あけましておめでとうございます!」
とやったもんですから、大将と女将さんが目を丸くしたまま爆笑しました。

お騒がせしてすんません。

てんやわんやな一日でしたが、とりあえず楽しく終わりました。

さぁ、明日は山越ですな。


28日(火) 「仕事納め」     

本日大掃除に赴き、昼過ぎまで作業。
その後自宅で仕事納め。
まぁ、なんでしょう、終わってみれば・・・・・・、
ひどい一年でした。

とにかく空回りする社長、スタッフとの深まる溝、
結果、営業3人全員が1月末で退社するという事態。

その理由を、社長が全く理解していない。
何度言っても。

なんとかすると言いますが、なんともならんと思いますよ。

てゆーか、数年前、今いるスタッフのうちで最初に辞めるって言ったの、俺なんだけどな(苦笑)。

さて、今夜より、出発です。


20日(月) 「発刊」     

バタバタ、多分史上最悪のバタバタの中、
なんとか発刊にこぎつけられました。
今回ばかりはだめかもしれない・・・・・・いつも思うことですが、
それが悲壮感を持って迫ってきたのは、今回が最大かもしれません。
前回の社長交代劇のときよりもやばいと思っていましたから。

なんたって、全員が、締め切り日を一日間違えていたんだから。

慌てて印刷所に締め切りを一日伸ばしてもらい、
そこから大慌てでなんとか間に合わせていったという感じです。

他にもいろいろありすぎて、なんだか・・・・・・なんだかね。


19日(日) 「東京」     

妻に誘われて、本日は東京へ。
一つは、府中のプラネタリウムに行くこと。
某国営放送の人気番組、永遠の5歳児の番組があり、それを見るため。
そこに勤めているスタッフさんが妻の知り合いなので、
その方に会うため。
そのご近所に、アストロカメラの製作者が営むパン屋があり、
そこを訪問するため。

もう一つは、 妻が講師を務める女性向け撮影講座の参加者が開いている個展を見るため。

なので、朝から電車に乗り、東京へ向かいました。

考えてみたら、妻の個展のために乗ったきり、
3年ぶりの電車です。
時間のたつのは早いなー。


18日(土) 「冬支度」     

一気に冷え込んできたここ数日。
青空の下、きれいに白く染まった風景を見てびっくり。
思った以上に降ったんですね、雪。
今日やろうと思ってはいたのですが、気合を入れ直して朝から自分の車のタイヤを交換。
冷えているのに汗だくになり、
これで風邪をひきそうです。

さて、ヒートショックを避けようと、脱衣所に小さなガスボンベのストーブを置いていたのですが、
見ていないところで火を使うのが気になると妻が言い、
小型のファンヒーターを見にいくことにしました。

出かけた帰りに近所の家電量販店を除き、
小型の手ごろそうなものをいろいろ見たのですが、
買うかと思いきや、
「これでちょっと考えようかな」と言うので、
その結論が出る前に冬が終わるよと言ったのです。
よくありますよね、そういうこと。
妻も思い直したようで、踵を返したのですが、
ふと
「そういえば、小さなヒーターなかったっけ?」
と言いました。
「小さな? てゆーかこれくらいのやつ?」
両手で40センチくらいの四角を作ります。
「そうそう」
「会社にあるよ」

事務所も足元が冷えるので、冬には、防寒用デニムに防寒スリッパにひざ掛けに足してそれを使っています。
秋前からほぼ自宅作業なので、事務所に置きっぱなしでした。

「あ、なんだ、道理で見ないと思った」
と笑う妻。
あまり出力が強くないので、さほど使ってもいませんでした。
よく覚えていたもんです。
ついでということで、帰りがけに会社に忍び込んで回収。
早速使ってみましたが・・・・・・。

「そんなにあったかくないね」

まぁ、だからそんなに使わなかったわけですし。

でも、極端に冷えなくなっていればいいわけで、
そういう意味では必要十分かもしれません。
だいぶ古いので、電気代が心配ですが・・・・・・(苦笑)。


6日(月) 「フォーティエイト」     

誕生日でした。