2021年4月
28日(水) 「ほんとにオープンした」

甲府駅前の老舗デパートが閉店してからはや数か月。
山梨県民が恋焦がれていたといっても過言ではない、大型家電量販店、ヨドバシカメラがついにオープンしました。
東京の隣の県であるにもかかわらず、山梨なんてだいたい放置されますから、
全国でも後発の方かなーなんて思っていたら、
これで23店舗目なんですね。
まだ半数より前でした(笑)。

本日代休を取っていた同僚からは、日中に乗り込んだという連絡が入りました。
おぉおぉ、楽しんでるね。
・・・・・・あ、レジに並んじゃいましただと?
プラモデル買いやがった。
こないだ、積んでいたプラモを手放したと言っていたのに(苦笑)。

退勤後、夕食を取ってから妻と向かいましたよ。
こういうオープン日は、混雑するから基本避けてきたのですが、
閉店が22時なので、多少混雑が緩和された後に入れるかと考えたわけです。

久しぶりの夜の甲府。
駅前に入っていきましたら、「ヨドバシカメラ」の文字が。
おぉ、ほんとにある!

いやぁ、半分疑ってましたよ。

駅前ロータリー脇。
日中なら通してくれなかったであろう向きから地下駐車場へ入場。
300台収容の駐車場ですが、造りは小さいです。
というか、地方の郊外は造りが大きいから、
市街地では当たり前のサイズが小さく感じるんですよね。
だから、なんとなく圧迫感を感じるスペースに車を滑り込ませて、
いざ店内へ。
地下駐車場から、両側に扉のあるエレベーターで1階へ。
扉が開いたら・・・・・・おぉっ!
ヨドバシだ!

・・・・・・当たり前ですが(苦笑)。

駐車場も車が多かったので、そうだろうなーと思っていましたが、
いやいや混んでますな。
まぁ、密、というほどではありませんが、
それでも、なじみの量販店の休日の日中くらいは混んでいます。

さて、とりあえずはカメラのところへ。

展示品としてよく見る、大きめの三脚にハイエンドモデルのカメラを据えて、そこに超望遠レンズをつけたやつ。
並んでますねー。
圧がありますねー。

多分皆さんそうだと思いますが、
実際の購入はオンラインで。
ただ、感覚が分からないので実機を触りに店舗へいきたい。
しかし、山梨ではハイエンド機、プロ仕様機を展示しているところが少ない。
だから、それができることを期待していた山梨県民は多かったんじゃないかと思います。
で、コーナーに行ってみましたら、レンズがずらり。
圧巻です。
本体は少なめ、ですかね。
私はキャノンユーザーですが、エントリーモデルである「キスデジ」が見当たりません。
私が持つモデルの後継機であるミドルクラス以降の数点が並んでいるだけでした。
他のメーカーもそんな印象がありました。

まぁ、コンデジ、エントリーモデル辺りは、いまやスマホで事足りる時代。
あえてスペースを圧迫させる必要はないのかもしれません。

三脚、バッグ、フィルター、アクセサリー、などなど。
これまで山梨では望むべくもなかった光景が目の前に。

「県外に来たみたいだね」

妻が満面の笑みを浮かべています。

確かにね。

フィルムコーナーもありました。
さすがに少なかったですが。
海外製品も並べればいいのに。

さて、上階のホビーとスポーツ用品のフロア。

・・・・・・あははは、は。
すげぇや。

大型のおもちゃ店が撤退して数年。
ここまでの品揃えは久しぶりに見ました。
商店街がすっ飛びますね。

スポーツ店はアウトドア用品がずらりと。
ブームですしね。
あきれるほどの広さです。

フロアを変えて、酒。
これも凄い。
ちょっとしたスーパーでは太刀打ちできない品揃えです。
てゆーか、見たことないものがいっぱい。

ラインナップも山梨らしくないというか、
こういうところなら並びそうなものがないのも面白いです。

残念ながら閉店間近になってしまったので、見切る前に店を出ました。

もう一回来ないと。


18日(土) 「雨畑」

山梨県が誇る名産、硯。
地味ですけどね。
場所は早川町。
雨畑と呼ばれる地域の石から作る硯は、高い評価を得ているようです。

言い伝えでは、日蓮上人の弟子が河原で蒼黒色の石を見つけ、
それを見て日蓮上人が上質な硯を作れると言ったといいます。
身延山の北側ですし、日蓮上人を含む僧侶は当時最先端の文化人ですから、
ありうる話です。
また、雨宮孫右衛門なる人が江戸時代に身延山を参詣した際、
早川で蒼黒色の石を拾い、これを硯に加工したことが起源とする説もあります。

はて、この時代の隔たりはなんでしょうか。

700年前に京都御所に雨畑硯が献上されたという記録もあるといいますが、
その記録がどこになされていたかを示すものが見当たりません。
文永年間(1264~1275)には金鉱石や硯の生産地だったとの記録もあるようで、
その辺りの裏付けにはなるようですが、
しかし、そもそも硯の生産地になっていたことの裏付けが見当たりません。
まぁ、こちらも論文が書きたいわけではありませんから、
そこまで細かいことを調べるつもりはなかったのですが、
あまりにふわっとした検索結果しか出てこなかったため、
なんだかモヤモヤとしています。

硯の原石を採掘すると見せかけて金の採掘をする者が増えて、
江戸幕府が山への立ち入りと原石の採掘を禁じたという話も見かけました。
その間は川へ流れ出てくる石を使うしかなかったそうです。
ありえそうな逸話ですね。

行ってきたのは、早川の奥地、硯匠庵
雨畑地区で唯一の硯職人がいる場所です。

なんとも味わい深い施設でした。
なんでしょうね、興味を持てる人は数少なそうですが、
歴史、工芸、美術、地質、その辺りに興味が向く人にはいい場所だと思います。

地名にちなんで雨の日に行きましたが、
今度は晴れた日でもいいですね。
そのときは、しまりんの歩いたつり橋を渡って・・・・・・いや、
渡る妻を脇から見て撮影しましょう。

硯に加工できなかった石は、雨畑ブラックシリカとして、
様々な加工を施していました。
アクセサリー、数珠、皿、箸置きなどなど。
そんな中、1キロ800円という価格で、ネットに入れられた石が売られていました。
遠赤外線の放射率が非常に高く、お風呂に入れると体が温まるというので、
試しに買ってみ・・・・・重っ。
これ1キロ以上ありますよね? ね?

レジのお姉さんはいい笑顔でうなずいていました。

その後、聖地であるセルバに寄り、爆弾おにぎりを購入。
ゆるキャン△コーナーは、さらに拡充されていましたね。
面白いものはあるのですが、いかんせん高い。
キャラクタービジネスの悪いところが結集している感じです。
もうちょっとね、なんとかすればいいのに。